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第2回熱田練習、始めます。

お俺たちは宮司に挨拶をしに社務所に向かった。

宮司と巫女さんたちは大喜びして迎えてくれた、楓を!

俺を無視するかのように、楓の周りが人だかりになった。

主人がいるのだから、先ず俺に挨拶してから楓だろう!

葵と五作もいたので、彩佳を葵たちに紹介するために別室を使わせてもらえるよう楓に頼ませた。

ここでは俺の頼みより楓の頼みが尊重される。

「私は長秀様の奥ですから」

と言っても巫女たちには楓は絶対みたいだ。

後で巫女たちに俺と楓の上下関係を解らせないといけないな。

「彩佳、俺の配下の葵と五作だ」

別室に移動した俺は彩佳に2人を紹介し、葵と五作に彩佳が俺と一緒にいる経緯を話した。

俺が彩佳の能力を話した時は2人も驚いていた。

「彩佳が仲間になった事で予定を前倒しにする」

「お囃子が出来る巫女を3人は見つけ、鈴と雛の新しい舞を完成させるつもりだ」

「状況次第で予定大きく変わると思って欲しい」

「葵と五作には熱田神宮での裁量権を与える」

「良いと思う事は直ぐに行動しても良い!」

「必ず報告はするように」

葵と五作は慎重に行動するタイプだから、問題は起こらないだろう。

先ず俺は2人に新しい巫女たちについての報告を求めた。

「巫女たちの立ち振る舞いを見る限り、忍びは混じっていません」

葵が強く言い切った。

忍びの訓練を受けていた葵が言うことなら大丈夫だろう。

「召し抱えても親御とはいざこざは起こらないでしょう」

「巫女たちの行動はいたって普通の少子たちです」

五作の調べも信じて良いだろう。

やはり2人の仕事は早いな。

「楓の癒しは週1回にする」

「前回同様に神宮内に部屋を用意させろ」

「今回は9人になる。彩佳は鈴と雛と同じ部屋で良いだろう」

「前回同様、食事は要らない」

「宿泊代は楓の癒しで得る玉串料で相殺するが、状況次第でそこは相談だ」

「お囃子をする巫女は3人は召し抱えたいので、後で巫女たちと話しがしたい」

「滞在予定は1ヶ月」

「葵、五作。以上の内容で宮司と交渉してくれ」

「あ!前回同様、境内の使用許可も貰ってきてくれ」

「今回も多分公開練習を行うだろう」

葵と五作は頷き、部屋を出て行った。

「彩佳、笛の他に出来る楽器はあるのかな?」

テキパキと事が進んでいる状況に戸惑っていた彩佳に声をかけた。

仕事が出来る俺を好きになってくれたかな?まだかな?

「はい、琴と太鼓も出来ます。琵琶も少しは」

彩佳は俺の問いで我に返り、自信ありげに答えた。

「ここ熱田では彩佳が中心になって頑張ってもらう」

「丹羽の仲間になって直ぐの大仕事だが、俺を助けて欲しい」

「葵は俺と一緒に行動した時間が長いから、俺が何をしようと考えているか大体分かっている」

「葵もあれで武芸が出来るから、彩佳を(まも)らせる」

「彩佳は葵を姉と思って頼りなさい」

俺と言葉に彩佳は「はい!」と答えた。

葵なら彩佳に優しく接してくれるはずだ。


しばらくすると葵と五作が戻ってきた。

「宮司は全てを了承しましたが、楓さんの癒しの日をもう少し増やせないかと長秀様に頼んで欲しいと言われました」

葵はすまなそうに声が小さくなっていく。

「まぁ予想通りの反応だな」

「しかし、癒しの日を増やすと俺と楓が熱田から動けなくなるから簡単には了承出来ない」

「何か問題が起きなければ日数は増やせると宮司に伝えてくれ」

あれ?今俺、フラグ立てたかも?


清洲にいる残りメンバーを熱田に送るために、俺は楓を連れて屋敷に戻った。

屋敷の中では勇太の太鼓に合わせて、鈴と雛が踊っていた。

俺が居なくても真面目に練習していたんだな。

お前たちを仲間にして良かった。

「四郎、勇太、鈴、雛。直ぐに熱田に向かうので準備してくれ」

俺の声に驚いて皆が振り向いたが、いつもと反応が違う。

「長秀様、先程信長様の使者が来まして、西美濃に出兵するから楓様を連れて加わるようにと伝えられました」

四郎が俺を見て、早口で言ってきた。

義龍暗殺から3日経たずに美濃への出兵か。

流石に動きが早いな。

稲葉山城の混乱が続いているとの報告が入ったのだろう。

「四郎、わかった」

混乱している中の西美濃だから、本格的な戦さにはならないだろう。

確か竹中半兵衛を藤吉郎が調略して、西美濃は織田に帰順したはずだ。

「熱田で俺がやる事は織田家にとって西美濃の戦さより大きな意味を持つ」

「熱田で1日過ごしても俺なら直ぐに信長様に追いつける」

「心配せずに熱田に行く準備をしろ」

四郎はにっこりと(うなず)き、近くにあった荷物を見せた。

勇太も鈴も雛も荷物を持ち上げて見せた。

「鈴ちゃんが長秀様ならそう言うから準備して待ちましょうと」

勇太が応える。

鈴、お前出来過ぎ!

何とかして鈴を戦さで使えないか、考えた方が良いかもな。

「わかった。直ぐに熱田に向かうぞ!」

「はい!」

屋敷の中で皆の声が響き渡った。




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