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彩佳という美少女は、凄い能力を持っていました。

俺と楓は元康から贈られた彼女と共に別室に移された。

向かい合った彼女は元の世界のアイドル、女優のような可愛さだった。

着物で体型は分かりずらいが、楓より出ている所は出ていそうだ。

しかし色は白く、透明感があり、エロさを感じない。

清楚の言葉をそのまま姿に現した美少女だった。

彼女は俺を真剣に見つめるが、俺は彼女の可愛さにニヤけるのを抑えるのに苦労していた。

しかし何故、俺の側室なんだ?

楓が後ろで俺の服をギュッと掴んで座っている。

「俺が丹羽長秀だが、側室とはどういう事か教えて欲しい」

とにかく状況を理解しないと。

「私は名を彩佳と言います」

「私の父は白山神社の宮司をしていて」

「ですが、本当の父でなく、私は赤子の時白山神社の社殿に捨てられていたそうで今の父に拾われました」

「父は私を拾った日に私が戦乱を鎮める巫女になるという神様のお告げを受けたと言いました」

「そして私は父に松平様の側室になるように教育を受けました」

「三河の地の安泰を望んだのです」

「父は元康様が岡崎に戻られた際、元康様にその話をして私を側室になされるように望んでだのですが」

「元康様は巫女ならば丹羽様の所に行けと言われ、私は織田様の所に来ました」

神様のお告げ?彩佳は本当の神子かも?

俺は振り向いて楓を見た。

楓はいつの間にか掴んでいた服を離していて、にっこりと頷いた。

楓は彩佳が俺の側室になるのを了承したようだ。

「わかった」

「元康様は俺も尊敬するお方だから、彩佳を側室にして(よし)みを結べるのなら、それは大変嬉しい事だ」

「しかし彩佳、それで良いのか?父上はどうなんだ?」

俺では父親の希望から外れるではないか?

「父は私は神様から祝福を受けた神の子だから、神様の命、運命に従えば良いと言いました」

「楓様は大神様から祝福を受けた神子だと聞いています」

「楓様のご主人の側室になれるのであれば、私は大変幸せです」

楓がまた後ろから俺の服を引っ張ってきた。

そうだよな、楓は俺が作った偽りの神子。

しかし、さっきから指先一つで感情を示す楓、お前は何なんだ?

「わかった!」

「彩佳!運命に従うのだな!」

「俺の側室になり、俺に従うのだな!」

脅し?

でも、こうなったら強引でも中に引き入れるしか道は無い。

「はい!」

俺の勢いに()されたのか、彩佳は小さな声で答えた。

俺は最高の美少女をゲットした。

だけど………どうしよう?


俺は彩佳を連れて屋敷に帰った。

熱田に行っている葵、五作以外の全員に信長の屋敷であった事を話し、彩佳を側室にしたと宣言した。

鈴と雛の2人が文句を言うと思っていたが、神様のお告げに引っ掛かったようで彩佳に色々と(たず)ねていた。

「彩佳さんは神様のお告げは聞いた事はあるの?」

「神様の祝福って何か能力とか貰ったの?」

テンション最高で雛が遠慮なしで彩佳に聞いている。

「私、神様のお告げを聞いた事はないの」

「祝福かどうか分からないけど私、記憶力が良いみたい」

彩佳はここでも雛の勢いに()され、小さな声で答えていた。

「たとえば漢字を憶えるのが早いとかなの?」

「私も勉強したから源氏物語が読めるのよ」

雛、凄いじゃないか!

あのミミズがのたくった様な文字が読めるのか?

やっぱり良いところのお嬢様なんだね。

「漢字もそうなんだけど、信長様と長秀様が話していた内容も憶えてしまうの」

「一字一句憶えて、忘れる事が出来ないの」

「憶えてもしょうがないのにね」

憶えてしまう?

え?それって瞬間記憶?

もしかしてサヴァン症候群とかいうの?

確か自閉症に多いとかいう能力。

「彩佳!信長様と俺が話していた話を一字一句憶えているのか?」

俺は雛と鈴を()き分け、彩佳の前に飛び出していた。

俺が急に話に(くわ)わったのに彩佳は驚いて、大きく(うなず)いていた。

「父は漢字、舞、お囃子の覚えの早さに驚いていたけど、神様から譲られた子供だから問題無いと納得していました」

「友達にこの力を見せたら『気味が悪い』と怖がってしまって」

「ずっとこの力を見せない、話さないようにしていました」

「楓様の力に比べたら、たいした事は無いから話しても良いかなと……」

「気味が悪いですか?」

まぁ凄い能力だけど無くなった腕や足を生やすモノと比べたらね、たいした力ではないけど。

「彩佳のことを気味が悪いと思ったら、楓と生活なんて出来ないよ」

俺は彩佳に笑いかけた。

楓を含め全員が俺を(にら)み、口を(とが)らせていたのは、見ぬフリをしよう。

「彩佳、もしも、もしもだよ」

「俺がふ~ん♪~♪と鼻唄で舞を踊ったなら覚えられる?」

さすがに鼻唄は無理かな?

舞は一つ一つの振りを連続的に覚えればなんとかなりそうだけど。

彩佳はコックリと頷いた。

え?出来るの?

嘘でしょう?

「小さい頃から父に笛と舞を教わったので、鼻唄を笛で奏でる事も舞を踊る事も多分出来ますよ」

「笛を吹きながら舞を踊る事はどうでしょう、わからないです」

「やった事が無いですから」

鼻唄を聴いて笛で吹ける?

絶対音感もあるのか?

もしかするとアキバや坂の曲、東京音頭も笛で再現が出来るかもしれない。

凄い!凄い能力の美少女が仲間になった。

俺の構想が妄想が広がっていく!









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