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みんなでゲームをしょう①

ゲーム説明の話になってしまいました。

ついてきて下さい。


「という事で、今日も祝宴だ!」

俺は大声で騒ぎをしずめた。

鈴と雛に酒とつまみを買いに行かせ、俺は異空間収納から猪を出し葵と勇太に料理をさせた。

酒と猪の肉。

いつも代わり映えしないメニューだな。

皆が騒ぐほどの出世なのだから特別な宴にしたい。

「今日は皆で遊戯でもしょうか?」

酒と料理が出揃い、全員が集まったところで俺は口火をきった。

「え?遊戯って?遊びですか?」

雛が食いついてきた。

「まぁ俺が考えた遊びだから少し難しいよ」

「えーぇ!」楓と雛から不満の声が上がった。

「一番勝った者に褒美を出そう」

「そうだなぁ、金1貫と明日1日俺を自由に出来るなんてどうだ」

「魚釣りとか、一緒に買い物とか」

「無理な要求でなければ何でもしてやるぞ」

皆の目の色が変わった。

「一日中雛を布団の中で愛してくれるという希望でも良いですか?」

「ブッー!」雛の言葉に皆が吹き出した。

「別に出来ない事では無いから良いよ」

楓を横目に見ながら俺はさらりと答えた。

「よーし!」

雛がこぶしを握り気合いを入れていた。

「あ!楓はこの遊戯に参加してはダメだよ」

「楓にはいつでも付き合ってやれるからね」

皆が楓を羨ましそうに見つめた。

「俺と楓は参加しないから、二人で遊戯をして、やり方を説明する。しっかり見てくれ」

「皆に30文づつ配って、その永楽銭を使って遊ぶ」

「一対一で行い、出した永楽銭の枚数を当てる勝負をする」

「大丈夫かな?」

「一度に出せる枚数は3枚まで」

「お互いに好きな枚数の永楽銭を握ってこぶしを前に出す」

俺はこぶしを前に出した。

楓にも同じようにこぶしを出させた。

「2人の枚数の合計が1枚から3枚の時は『小』」

「4枚から6枚の時は『大』となる」

「お互いに枚数を予想しあって各自5回づつ全部で10回予想を終わった時、一番枚数が多い者が勝ちとする」

「分かりづらいから、俺と楓で模擬戦をしてみる」

皆は俺と楓を注視し始めた。

「楓、1枚から3枚の間で好きな枚数を握ってこぶしを前に出してくれ」

楓がこぶしを出したので、俺も永楽銭を握ってこぶしを前に出しコールした。

「小!」俺はコールし楓にこぶしを開くよううながした。

俺と楓はこぶしを開き枚数を見せ合った。

「楓が2枚で俺が1枚で合計3枚で『小!』と言った俺の勝ちになる」

「勝った者が相手の出した永楽銭をもらう」

何故か楓は渋々お金を渡してきた。

え?楓は負けず嫌い?それともケチ?あくまで模擬戦ですよ。

「楓、次に1枚握って『小!』と言ってくれ」

俺は前に出したこぶしを開き3枚の永楽銭を見せた。

「合計4枚だから楓の言った『小!』は外れになって俺が楓の1枚の永楽銭をもらう」

「楓、次は何も掴まないでこぶしを前に出してくれ」

「大!」俺はコールしてこぶしの中の3枚の永楽銭を見せた。

「俺が3枚で楓が0枚。合計3枚だから『大!』は外れとなって楓の勝ちで俺の3枚の永楽銭は楓に渡る」

「大丈夫か?」

俺は皆を見回し頷くのを確認する。

「楓、次も何も掴まないで『小!』と言ってくれ」

俺は永楽銭の無いこぶしを開く。

「俺が0枚、楓も0枚。合計で0枚」

「0枚は『大!』でも『小!』でもないから『小!』と言った楓の負けになる」

「0枚はもらう枚数が分からないから、0枚は4枚とする」

「だから俺は楓から4枚の永楽銭をもらえる」

「つまり枚数当てが成功すれば相手の掴んでいる永楽銭がもらえる」

「枚数当てに失敗すると自分の掴んでいる永楽銭を相手に渡す」

「何も掴まないで負けたら相手に4枚渡す」

「皆、分かったかな?」

全員がぶつぶつ呟きながら考え込んだ。

「何故『0枚!』当てが無いのですか?」

葵が俺に聞いてきた。

「うーん!」

俺は考え込んだ。

遊戯と言いながらも皆が少ない情報でいかに自由に正確な答えを出せるかのテストも兼ねているんだが……。

しかし、一対一で試合を行うから、後の方が情報が多くなる。

後の方が有利になる、もう少し教えるかな。

「葵の質問に答える前に先に言っておく」

「戦う相手は俺が決める」

「戦う順番も俺が決める」

「試合は1回だけだ」

「目の前の相手からどれだけ永楽銭を取れるかを争ってもらう」

「1回試合して1番枚数が多い者が勝ちとする」

「枚数が同じなら試合を先に行った者の勝ちとする」

俺は皆の顔を見回した。

「では、葵の質問に答える」

「何も掴まないで『小!』と当てに行くとほぼ勝てる事はわかるよな」

「それでは試合がつまらなくなってしまう」

「それを防ぐために両方が0枚の時、枚数を当てに行った者が無条件で負けるようにした」

え?俺の答えに頷いた者は葵と五作と鈴だけ?

大丈夫かな?


「では対戦相手を決める。葵と五作。勇太と四郎。鈴と雛」

「先に名前を呼ばれた者から枚数を当てに行ってくれ」

「そんな者はいないと思うが、ワザと負けた者はこの丹羽家から追放する!」

追放の言葉に皆が息を飲んだ。

ごめんな。これ完全に遊戯でなくなったな。



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