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さあ、岡崎に乗り込みます

「やっぱりこの騒ぎは丹羽殿が起こしていたのですか?」

元康の使者として2人の兵を連れた平八郎が来た。

俺の顔を知っている平八郎を寄越したな。

「平八郎殿、今日は何の用かな?」

俺はそっけなく平八郎に言った。

「殿はたぶんこの騒ぎは丹羽殿が関わっているから、岡崎に招待するとお伝えするようにと」

平八郎は「連れて行く」と言わなかったな。

元康は俺の力を知っているから、強く言えないだろう。

「今日は傷ついた者を治癒しなければならないから、元康様の所に伺うのは早くて3日後だな」

「直ぐに話がしたいのなら、ここへ来るしかない」

「無理やり俺達を連れていくと安祥で暴動が起こるぞ」

「松平の殿様が楓達の色気に溺れて、力づくで連れていったと噂を立てるとどうなるかな?」

俺の言葉に平八郎は渋い顔をしていた。

「平八郎、この前の俺が言った言葉を憶えているか?」

「俺は元康様の味方であると」

「今している事は元康様を助ける為にやっているんだ」

「この言葉を元康様に伝え、3日後にもう一度ここへ来い」

元康は意外に早く動いてきたな。

しかし、もう内堀は埋まってしまったよ。


「松平様はこの前の戦さで織田を助けてくれました」

「織田の殿は感謝の意味を込めて、私に三河に行くように、傷病で苦しんでいる者を助けろと申しました」

「松平様に感謝し、大神様から頂いた力を皆様に分け与えたいと思います」

本殿に集められた者は、おのおの介護者に抱かれたり寝ていたりしていたが、楓を熱く見ていた。

ここは重傷病の者が多いな。

1日20人と定員を決め、宮司に伝えていた。

楓たちの舞の効果で人が集まり、宮司たちは治癒希望者の対応に追われていた。

「1日の人数を増やせないだろうか?」

と宮司は助けを求めてきたが

「それでは楓神子様が倒れてしまう」

「それでも人数を増やせと言うなら、明日ここを出て行く」

と要求を突っぱねてやった。

「エリアハイヒール!」「肢体復元!」

「眼球復元、視力回復!」

魔法連発で疲れたので、後で楓に癒してもらおう。

清洲の屋敷でゆっくりお風呂でも。

あ!なんかさらに疲れるかも?

「楓神子様、ありがとうございます!」

みんなが楓に手を合わせ喜んで本殿から出て行った。

楓の癒しの手伝いをしていた四郎と葵も嬉しそうに後ろ姿を追っていた。

「何回やっても喜ばれる事をするのは良いですね」

楓がポツリと呟いた。


3日後に平八郎が現れた。

「丹羽様、お約束通りにお迎えに参りました」

チラッと見ると宮司が困り顔をしていた。

まだ楓神子の治癒を希望する者がいるのだろう。

「平八郎、招待すると言っていたが、俺は配下全員連れて行くが屋敷に泊めご馳走も当然出るのだろうな」

俺は平八郎に詰め寄った。

「織田家の使者として扱わせて頂きます」

俺は平八郎の答えにニヤリと笑った。

「城に連れて行って地下牢にも入れるのか?」

「そんな事をすると岡崎の松平様の城が消えるぞ」

平八郎は慌てて

「すみません。殿は松平家と織田家との間を繋ぐ御客人として丹羽様をお迎えするようにと申されました」

そうか、元康。

「よし!楓、四郎、葵、五作、勇太、鈴、雛。岡崎に行くぞ!」


俺達は元康の屋敷の大部屋に通された。

俺に配下たちと一緒に雑魚寝しろというのか?

「四郎、葵、五作、勇太、鈴、雛。お前たちを清洲に送る」

「ご馳走を食べさせられなくて、すまない」

「四郎、清洲の事は任せた」

岡崎に楓を1人残すのは出来ないので、全員で清洲に戻った。

「葵、明日の夕に帰れるか分からないが俺と楓の食事を作っておいてくれ」

葵に2貫を渡し、俺と楓は岡崎に戻った。

万が一を考えて多目に葵に渡したが……まぁいいか。

大部屋に2人だけだと居心地が悪く、俺と楓は部屋の角に移動していた。

「丹羽様、食事の用意が出来ました……」

部屋の角にいる俺と楓を見て、侍女はあ然としていた。

「俺と楓は信長の屋敷に気軽に出入りしているから問題はないが、残りの者たちは領主の屋敷は居心地が悪くてな」

「清洲の俺の屋敷に帰らせたよ」

侍女から話を聞いて平八郎が慌てて走ってきた。

「丹羽様の行動は予測がつきません!」

大部屋にいる俺と楓を見て平八郎は頭を抱えていた。

俺と楓は食事が用意された部屋に案内された。

8人分のご馳走が用意されていた。

「創造魔法、毒物検出!」

毒物は無いな。

俺が箸をつけるのを見て、楓も食べ始めた。

余ってはもったいないと平八郎も食べ始めた。

「丹羽様、毒が入っていると疑わないのですか?」

俺が直ぐに食べ始めたのを見て、平八郎が尋ねてきた。

「あ!調べて毒が入ってないと分かったからね」

俺はニコッと笑って答えた。

「丹羽様は一体どこまで出来るのですか?」

平八郎が恐る恐る聞いてきた。

「え?さっき言ったでしょう」

「城が一瞬できえますよ」

あ!ご馳走をお土産に持って帰ろう。

俺は余っていた5人分のご馳走を異空間収納に入れた。

「え?消えた?」

平八郎は目を丸くして驚いた。

城を消すというのは、そういう意味ではないけど。

あ!俺の異空間収納は無限大だから、城も収納出来るかも。

楓がニコニコ笑っていた。




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