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スピカ
きみと
手をつないだ記憶は
かけがえのない支えになり
おそらくは
わたしのこころに深く根差す
恋は永遠だと
すこし恥ずかしいことをおもって
もういないきみを
もういちどだけ
愛したいと
写真に手を伸ばした
スピカの輝く夜に
流行らないラヴソングなんて
笑えるでしょう
遥かみらいに
もうちょっと素直なりゆうで笑えたら
ひとつ大人になってしまう
安いお酒を飲みながら
ベランダに出て
ひとつだけ知っている星を
わざと時間をかけてさがした
まだ夜が更けるにははやい
大地と星のちからを信じている