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私はあなたに恋をした  作者: 勿忘草 努
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~あなたと私の禁断の恋~

中学時代に、髪型や性格、言動が影響して、男のような生活をしてきた田辺サキが、高校生になってからというもの、上手くコミュニケーションがとれず、そう上手く友だちができなかった。

新学期になり、また新しい出会いに戸惑いを隠せず、冷めた考えをしてしまっているサキが、やっと慣れた学校生活で、周りの友だちや仲間からの刺激を受け、徐々に心情に変化が。 変化する様子を、サキ目線で描いた日常、青春ストーリーです。

MK高校2年C組田辺サキ、16歳、処女。この春、私はとある男子に恋をしました。


入学してはや1年。部活に勉強、学校生活にも慣れて、友だちと楽しんでいます。新学期になってのクラス替えで、顔も名前もよく分からない人が何人かいる。まぁ、当たり前だよね。私は窓際の端の席に座って、ため息をついた。

「はーい、席ついて~。HRするぞー。」

新学期恒例のHR。それは私にとっては苦痛の自己紹介タイムなのだ。なぜなら、私には特に紹介できるようなことがないからだ。これからのクラスメイトに一言って言われても、知らない人や去年から同じクラスの人に何を話せというのか。まして、コミュ障の私に何が話せるというのか。私は、とりあえず名前と出身中学を言った。周りに聞こえているかどうかは知らない。


MK高校は、新学期早々に文化祭がある。所謂「クラスのみんなで協力して~」というものだろう。こんな行事なんて、それなりに楽しめればいいだろう。 私の学校の文化祭は、文化委員がクラスで何をするかをまとめ、各クラスそれぞれ文化祭で何をするかを提示し、同じものが多い時はじゃんけんによって決められる。ちなみに私たちのクラスは、ビデオを作るらしい。人気のCMを真似て撮影し、編集したものを放送するそうだ。私はよく分からないゲームのCMの担当になった。


文化祭準備初日。

私の他に、去年から同じクラスで親友の朋美とよく知らない男子2人がいる。名前はたしか...リクとトモ。2人は去年同じクラスだったらしい。超仲良しだ。リクはなんというか、何も考えてなさそうな感じ。話しやすいといえば話しやすいのかもしれない。逆にトモは、いつも何か考えている感じで、なんと話しかければいいのかわからない。これからちゃんと撮影していけるのだろうか...不安だ。

早速どのシーンを撮影するかの話し合いが始まった。とりあえず4人で案を出し、大体の候補を書き出した。その時チャイムがなり、今日のところはこれで終わりだと思った。放課後に朋美と話し合い、4人でLIMEのグループを作ることになった。ところが、私はリクとトモのLIMEを知らない。グループを作ろうにも、招待ができないのである。一応それっぽいLIMEにグループのことを送るが、返事がこない。結局LIMEは朋美に任せることにした。

4人が揃ったLIMEのグループで、役とセリフの確認をした。最初はどうなることかと不安だったが、思いのほか普通に会話ができたことが嬉しかった。この時は、まだ知る由もない。私と朋美、トモとリクがどのように変わっていくかなんてー


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