7 絢爛なるノンノ・ファンタズム
7 絢爛なるノンノ・ファンタズム
「・・・・・・小生が有する外交ルートは全て遮断された。残された道は都市に籠もって玉砕するのみだが、何か意見があれば忌憚なく聞かせて欲しい」
いきなり訪ねて来た鳳凰市の執政官にそのようなことを言われ、スヴェンソンとスミソニアは面食らうばかりであった。やはりクナイの手引きで亜人街区の平屋に寝起きしている二人は、ここ二月の急激な世相の変化に付いていけていなかった。
あばら屋は小綺麗な身なりのエーデルワイス・エゼルエルに不相応で、恐縮する一方のスミソニアがせめてもの応対をと、先日苦労して仕入れた紅茶をいそいそと提供した。スヴェンソンが姉に代わり、エーデルワイスへと向けて慎重に口を開いた。
「都市の命数を延ばす方法なら、一つあります。これはクナイさんの受け売りですが、この街区にいる魔族を全て差し出すなり追放するなりすれば良い。ユアノンは少なくとも形の上は共和主義を標榜していますから、主敵たる魔族以外を対象としては残虐な行為を慎む筈です」
「それは出来ないのだよ。何者かを犠牲に差し出すことは、市長の流儀に合致しない。だから困っているのだとも言える。・・・・・・戦争を間近に控えて、市長は職務役割を問わず全ての市民に退去の自由を通告された。即ち、責めたりはしないから、ユアノン軍の暴虐を怖れる者は堂々と市外に逃げるようお墨付きをお与えになったわけだ。これでは、少ない軍隊すらも機能しない」
エーデルワイスはスミソニアから紅茶のカップを受け取るや、すぐに口をつけて喉を潤した。これまで相当に手を尽くしたのであろう、エーデルワイスの頬は痩け、声はたいそう嗄れていた。それとは対照的に、スミソニアの血色は目に見えて良かった。姉弟がこのところ精を出していたのは、デスペナルティやユアノンの辺境における魔獣征伐であった。種族対立や政治とは無縁の世界で力を発揮していたもので、スヴェンソンやスミソニアは心理的な負担から解放されていた。
エーデルワイスが姉弟を訪ねた理由の一端もそこにあり、姉弟に剣匠クナイを加えた三人組の、闘士としての成績は際立って優秀であった。スレイヤーズギルドの支部は、既にスヴェンソンらの下へ重大案件を持ち込むまでに評価しており、ユアノンを追われた三人は鳳凰市で逞しく自活していた。
それはクナイが勧めた生活スタイルで、プレアデスとの関係性が生半可なものではない姉弟に、ユアノンから離れた生き方を徹底させるべく斡旋された結果であった。そんな評判を聞きつけたエーデルワイスは、藁にもすがる思いでスヴェンソンらの下に足を運んで来た。
「・・・・・・君たちは、プレアデス氏の身内でもあった。そういった観点から、何か戦争を回避する手だては考えられないだろうか?」
「身内だったからこそ分かるのです。魔族の撲滅が現実味を帯びつつあるこの好機に、あのプレアデス様がそれを躊躇うことは決してないと。そして姉や僕は、プレアデス様を無条件に支持するのみです」
「例え不条理に血が流されても、彼を信奉すると?魔族が人間や亜人を虐殺した歴史があるのだから、その逆もまた然りだと?非常にナンセンスだと思うがね。復讐を正当化するなら、最後は人一人が残るまで争わざるを得なくなる」
「そういった道理を踏まえた上で、それでも僕らはプレアデス様の肩を持ちたいと思います。なんといっても、幼い僕らの命を救って下さったのは、現実にプレアデス様だった。魔族でもなければ、どこの国家でもない。プレアデス様個人の一存によって生かされたんです。そうですよね、姉上?」
スヴェンソンに話を振られたスミソニアが、良くできましたと褒めるような慈愛に満ちた笑顔をくれて頷いた。エーデルワイスは姉弟の狂気を垣間見たように感じたが、政治家たる彼はそれをおくびにも出さず会話を繋いだ。
「では目線を変えよう。どうか、鳳凰市を助けてはくれまいか?万を数える市民の命を可能な限り救いたい。それには一度、プレアデス氏と話し合う必要がある。しかしながら、現時点で彼はこちらからの要請に応えてくれていない。小生の力及ばず、交渉の余地がない状況だ」
「申し上げた通り、プレアデス様の恩義に反するようなご協力はできませんよ?」
「市長に対しては、報いる恩義はないかね?何一つ?一度ならず、君たちの命をお救いになられたかと思うのだが」
エーデルワイスの言葉はスヴェンソンの胸にちくりと刺さった。かつてノンノ・ファンタズムは、ジーザスシティから逃亡した姉弟の身柄を受け入れ、レジスタンス経由でユアノンへと帰していた。そして須弥山においても、魔獣と敵対しない範囲で行動の自由を認めた実績があった。
罪人とて一宿一飯の恩を忘れじ、という<光神>神殿の教えを受けてきたスミソニアもぴくりと反応し、エーデルワイスは情に訴えかける路線を押し進めることに決めた。
「何もプレアデス氏に反抗しようというのではないんだ。ただ市長とプレアデス氏との間に、会談の機会を一回だけ設けたい。何れ戦争が避けられないにしても、せめて落としどころを定めておかないと、罪もない多くの人々が無為に屍を晒すことになる。そうなれば、結果的にプレアデス氏の評判も悪化を見るに違いない。・・・・・・どうかな?会談の仲介役を、頼まれてはくれないだろうか」
エーデルワイスは、巧妙な物言いと殊勝な態度で姉弟に翻意を迫った。単眼鏡の奥の瞳は一部の隙も逃すまいとぎらぎら輝いていたが、スヴェンソンやスミソニアの経験値ではそれを見抜くことは出来なかった。
姉弟はエーデルワイスのあの手この手の押しに負け、ついに「プレアデスに、鳳凰市代表との会談の席に着くことだけを要請する」というところまで譲歩した。いざ戦争が始まったなら、スヴェンソンは姉を連れてどこぞへ放浪の旅に出ると決めており、会談の正否に関係なく鳳凰市を発つことだけは既定路線であった。
エーデルワイスが帰ったところで入れ違いに戻ったクナイは、話を聞かされても「スミアが納得しているなら、それでいい」とだけ答え、後は具体の段取りを気に掛けた。実際のところ、エーデルワイスからは、単にスヴェンソンとスミソニアの名前を借りて、軍備に勤しむユアノンへ使者を派遣するとの提案があったのみである。それならばリスクは少ないと、クナイは全てにおいて了承を示した。
クナイは徹頭徹尾スミソニアを支援することに懸けているようで、それを端から見ているスヴェンソンは、この頼りになる剣匠の忠義や手際に少なからず嫉妬心を抱いていた。誰よりも姉のことを気に掛けているのは自分だという自負があるスヴェンソンであったが、クナイは血縁ならずともそれを脅かすだけの信頼を得つつあった。ともすると姉がクナイに靡くのではないかといった邪推すら湧いて出るもので、スヴェンソンはその邪気を省みては再び悩まされるという迷路に囚われつつあった。
その日の夜、ベッドの横で床に寝そべっていたスヴェンソンへと、スミソニアから小声で問い掛けがなされた。
「スヴェン、起きてる?」
「はい、姉上。どうされました?」
「・・・・・・シンディのこと、どう気持ちの整理をつけたのかと思って」
スミソニアが言葉尻を震わせながら言った。プレアデスに鋼の如き忠誠を誓うスミソニアにとって、スヴェンソンの恋人であったシンディの置かれた状況だけが、じくじくと心を苛んでいた。
それに対して、スヴェンソンは常時と変わらぬ口振りを装って答えた。
「彼女は<始祖擬体>を生み出す実験に、ガイド役として選ばれた。そして、それ以降の消息は知れず。それだけでしょう?プレアデス様が必要とされたのだから、僕に意見なんてありませんよ」
「・・・・・・あのね。シンディはね、囚われていた私に会う為に神殿の牢まで足を運んでくれたの。彼女、咽び泣いていたわ。スヴェンに見捨てられたと悲しんでいた。スヴェンや私が魔族じゃなかったら、って・・・・・・」
「今更言って、どうなるものでもありませんから」
「でも、出来ることなら、シンディだけは擬体だの種族間戦争だのから遠ざかって、華やかな世界で生きていて欲しい。華劇座のスターだったあの頃の生活に、戻してあげたい・・・・・・」
「・・・・・・姉上がそう望まれるのであれば、僕も同じです。機会があれば、シンディの行方も調べてみましょう」
「そうしてください。お願いね、スヴェン?」
スミソニアの声に切迫した感情が込められているように感じ、スヴェンソンは気圧される形で「はい」と応答した。スヴェンとてシンディの所在は気に掛かっていたが、朧月夜から聞かされた星術実験の内容を思い返すだに、良からぬ結末を想像して思考を停止させざるを得ないでいた。
***
ユアノン軍が鳳凰市への出兵準備を完了させた頃、ユアノンの衛星国である小国ポエニを舞台にして、巨頭会談が実現していた。プレアデスとノンノ・ファンタズムという、ユアノンと鳳凰市の重鎮が、それぞれ供の一人も連れずに一対一での顔合わせへと臨んでいた。
ポエニの離宮は自然庭園に小さな庵が設えてあり、そこは王族同士の茶会など、極一部の特権階級にある者だけが使用することを許されていた。小川のせせらぎが耳に心地よく、天窓から差す陽光は硝子細工によって優しく変化させられて来訪客の目を楽しませた。
二人は籐製の椅子に腰掛け、黒檀のテーブルを挟んで向き合った。庵の外、少し離れたところにポエニの儀仗兵だけが詰めていて、まさに会談は二者のみで行われていた。
「こちらの要請を聞き入れてくれてありがとう。賢者プレアデス」
「なに。不詳の娘と息子にせがまれては応じざるを得んよ、ファンタズム殿。それにしても、聞いていたよりお若く、可憐だ」
プレアデスはそう返すと、真珠の首飾りが目立つ黒いドレス姿のノンノに微笑んで見せた。
「あの姉弟を子どもと呼ぶには、歳が近いんじゃないかな?あなたはまだ不惑も迎えてない」
「そうさな。儂とスミアで十三離れている。ファンタズム殿とはもっと離れているように見受けられるが。なに、女性に年齢の話をするのは失礼と承知しておるつもりだが」
ノンノはその話題を溌剌たる笑顔でさらりと流した。公称十七歳としているノンノであったが、当然実年齢はプレアデスと比較にならない程上であった。
「さて、賢者プレアデス。貴国と戦争なんてしたくないんだけど。かといって、領内の魔族を引き渡したり捕縛したりするつもりもない。この状況、一体どうしたら良いかな?」
ノンノは癖のある黒髪を軽く払うと、少女然とした面持ちから政治家のそれへと転じ、暗紅色の瞳に迫力を点して切り込んだ。一方、ノンノの眼光を受け止めるプレアデスは寛容な姿勢を崩さなかった。
「どうしようもなかろう。二兎を追うもの一兎も得ず、と言うでな。魔族の廃絶は我らユアノンの悲願ゆえ。悪く思わないで欲しい」
「かのジキル・ド・クラウンもあなたも。互いの種族を滅ぼすことにかけては、一歩たりとて引く気がないんだね。それが破滅への一歩だとは理解してるみたいだけど、ほんと不思議」
「がっはっは。まさか、ジキル・ド・クラウンと同列に扱われるとは。・・・・・・そうさな。あ奴も儂も、互いの種族に対する怨みと執念だけが原動力となり、ここまで励んだのやもしれん。負けた方が地獄行きの、正義とは程遠い修羅の道を歩んできたものだ。まあ、面と向かって話したことなどないから、あ奴の本心など知ったことではないが」
「ユアノンの思想にけちをつけたいわけじゃないんだ。鳳凰市のことを、放っておいては貰えない?私は魔族も受け入れるけど、それは別に支援したいわけじゃない。魔族だろうが、人間だろうが、獣人族だろうが、ドワーフ族だろうが、妖精族だろうが、エルフ族だろうが。それこそ魔獣だろうが、何だっていい。来る者は拒まず、去る者は追わず。そういった聖域みたいな国が、一つくらいあっても良いと思うんだけど。争いとは極力無。のところに居たいんだよね」
「それは欲張りというものだ、ファンタズム殿。権利を勝ち取る為には、相応の血を流して然るべきだろう。貴殿が中立を望むのなら、それを自らの実力で勝ち取る他にない。例えば、東域で最大の勢力を作り上げてから主張したなら、儂とて進んで貴殿に逆らったりはせんだろうよ」
「いやなたとえ。勝ち取る過程で、まさしく憎しみの連鎖が広がるわけね。恥ずべき発想だよ」
「儂から見れば、努力もせずにぬくぬくと生きたいなどという発想の方が、惰弱の限りと思えるが。・・・・・・まあ、政治姿勢が相容れぬのだから、どのみちすり合わせなど無意味なことよ」
「そうだね。ごめん。脱線して、少し情緒的な話になっちゃった。元に戻すと、戦争を回避する道がないのなら、二つ約束してほしい」
ノンノは小さな拳をそっと前に出し、指を二本だけ立てて見せた。プレアデスは何も応じず、目だけでノンノに先を促した。
「非戦闘要員への暴力行為を排除してほしい。逃げたい者は先に逃がしておくけど、病人や老人みたいな、状況が許さないケースもあるだろうから。賢者プレアデス。それくらいの慈悲は期待しても良いよね?」
「・・・・・・戦闘要員と非戦闘要員の別をこちらの基準で引かせて貰う前提であれば、受けるのも吝かではない。それで、いま一つは?」
「<始祖擬体>を、国家間の戦争に持ち込むのだけは止めて」
ノンノの口からその言葉が出たことで、プレアデスの鷹揚たる素振りに亀裂が入った。大柄なプレアデスの周囲に闘気とも取れる濃密な気配が満ち、賢者の深い碧色の瞳が急に熱を帯びたようにノンノは受け取った。
「何を、どこまで知っている?・・・・・・いや、貴殿らはレジスタンスを支援しているのだったな。彼らがスミアやスヴェンを手引きしてくれたのだから、ジーザスシティの一件にも深く関わっておろう。なればこそ、アレが持つ力の意味を理解しているな?儂は、圧倒的な力でもって早期に東域を平定するつもりだ。アレを使うことが、何より効率的なのだと信じておる」
「警告するわ、賢者プレアデス。このまま我を通せば、東域全土が炎に包まれる。先だって、神獣の襲撃を受けたでしょう?<始祖擬体>を狙う勢力は他にもいる。それらの介入を許せば、事は東域だけに収まらない。そして、結果的に世界のバランスを揺るがしかねない」
「それはグラジオラス騎士団領の、あの男のことを指しているのかね?<始祖貴婦人>なる存在を隠匿する、背徳の英雄を」
「・・・・・・<アラヤシキ>の入れ知恵ね。節操がない殺戮者もいたものだわ。どうせ下位の同輩を退けるのにも手を貸したんでしょうし」
「どうやらファンタズム殿は、儂以上に世界の深淵に足を踏み入れているようだな。であれば尚更、アレを外して戦うわけには行かぬ。それこそ、儂の敗北はイコール東域における人間の敗北と同義なのだから」
「あなたが国家間の戦争に魔獣を持ち込むというなら、私も同じ事をするけど。それでいいんだね?」
ノンノは円らな瞳に本気の色を浮かべてプレアデスを見た。プレアデスは少しの間黙ってそれを受け止めていたが、不意ににやりと意地の悪い笑みを形作り、余裕すら窺わせる声音で応じた。
「結構だ。何をしでかしてくるやら興味もあるが、戦うからには全力でやろうじゃないか。こちらは、ポエニとマルクトの騎士団も動員させてもらう」
「・・・・・・なるほどねえ。シアター・ムーヴと、ウィルトリヒ・パーキングを出陣させるということね。それは全力だわ」
「英雄はラグリマ・ラウラだけではない。ユアノンからは<不死>マキシム・オスローが輩出されたし、<仮面>はデスペナルティの出身だと噂されている。東域に人が無しとは誰にも言わせんよ」
「<燎原姫>エレオノールも東域の出身だものね。そして賢者プレアデス。さらにムーヴやパーキングとくれば、それは豪華な顔ぶれだわ」
ノンノはそう語り、プレアデス側の戦力の充実を認めた。ポエニもマルクトもユアノンの衛星国で、小勢ながら騎士団を有しており、それぞれの騎士団長には元英雄軍のメンバーを戴いていた。
かつて英雄軍の全てが<不毛の谷>に突貫したわけではなく、事情により最終決戦への参加を見合わせた者たちも存在した。シアター・ムーヴやウィルトリヒ・パーキングといった手合いもそうで、彼らは勇者でありつつ、どちらも小国の王族であったので、危険を度外視した任務に従事することを回避せざるを得なかった。
ポエニもマルクトも、先の対デスペナルティ戦に不参加であったので、今の情勢下でプレアデスの要請を断る術はないものと考えられた。
ノンノは小さく息をつき、政治交渉はこれで終わりとばかりに椅子の背もたれに体重を預けた。プレアデスはそれを見ても気張った表情を崩すことはなく、話し合いの殆どが決裂したことをただ実感していた。
「賢者プレアデス。中々どうして、食えない男だね。でもぶれない信念だけは評価してあげるよ。だてに長いこと、ユアノンに君臨しているわけではないんだね」
「褒められたと思っておこう。・・・・・・ファンタズム殿は、気持ちが良いくらい真っ正直なのだな。ある意味羨ましく思うぞ」
「ありがと。・・・・・・最後に、これは個人的な興味なんだけど。<始祖擬体>の精製に、スヴェン君の彼女を使ったそうね?それって、どうにも趣味が悪いのと違う?」
ノンノは軽い口調で指摘したものだが、対するプレアデスはしかめ面を隠さずに重々しい口振りで答えた。
「慮外よな。調査によって適性だと判明したから、彼女を用いたまでだ。それに、スヴェンは国外への追放処分としてある。もはやあの者の気持ちを忖度してやる筋合いもない」
「姉の気持ちは?」
「スミアは罪人である。儂の前に顔を出したなら、捕縛して刑に服させる」
「それも、趣味が悪いと思うな」
ノンノが不満げに口を尖らすも、プレアデスは断固として譲らなかった。
「勘違いせんように。私人としての儂は、スヴェンを息子も同然と思っている。スミアは・・・・・・娘以上の存在だ。だが、公人としての儂はユアノンの為政者。誰よりも襟を正さねばならん立場にある。そこを私心で曲げては、魔族との戦いで散っていった先達に申し訳が立たない。東域とユアノンの栄達を願えばこそ、あの者たちとの交誼を忘れることができる。魔族に勝利することが叶うのであれば、儂はどれほど冷徹な計算を働かせることにも躊躇せん。ノンノ・ファンタズムよ。絶対中立を信条とするのであれば、そなたも腹を括るがよかろう。信じる道の後ろには、夥しい血が流されるものなのだ・・・・・・」




