霊能少年と怪異山
六月になり、梅雨入りが迫る頃。少年は少し遅れた大型連休と言い張る両親に連れられて、母方の祖母が住む里山にやってきた。同伴した幼馴染みが車酔いでダウンしているのを尻目に、到着早々に御使いを言い渡された少年は『カネオのばぁば』の家へ手紙を届けに出発する。危うげなくばぁばの家にたどり着き、そのまま今度は祖母への贈り物を受け取ったのだが、なんとその帰り道。見たこともない真っ白な一本足の大猿にその小包を奪われてしまう。
「あれは大切なものなので、必ずお祖母ちゃんに渡すように」そう言われていた少年は慌て猿を追いかけるが、猿が逃げ込んだのは同時に決して入ってはならないと言われていた、里で一番に大きな山だった。ただならぬ気配のする山に入り込んだ少年は、そこで多くの〝怪異〟と遭遇する。猿を追い、巻き込み、巻き込まれているうちに明らかになっていくのは、今里山で起きている、ある異変の存在だった。
山の深みへ行くにつれて、少年はあらゆる真理に遭遇する。己の正体。生まれてきた意味。それらを知った時、少年は進むべき〝道〟を定めていく。
自称『魔法使い』な怪異が視える少年と妖怪達が織り成す、一夏の短い冒険譚。
「あれは大切なものなので、必ずお祖母ちゃんに渡すように」そう言われていた少年は慌て猿を追いかけるが、猿が逃げ込んだのは同時に決して入ってはならないと言われていた、里で一番に大きな山だった。ただならぬ気配のする山に入り込んだ少年は、そこで多くの〝怪異〟と遭遇する。猿を追い、巻き込み、巻き込まれているうちに明らかになっていくのは、今里山で起きている、ある異変の存在だった。
山の深みへ行くにつれて、少年はあらゆる真理に遭遇する。己の正体。生まれてきた意味。それらを知った時、少年は進むべき〝道〟を定めていく。
自称『魔法使い』な怪異が視える少年と妖怪達が織り成す、一夏の短い冒険譚。
プロローグ:炎天下の邂逅
2016/06/05 19:34
(改)
瑠璃色の雨と少年の魔法
2016/06/06 19:31
(改)
奪われた小包と山の道
2016/06/07 19:43
(改)
回想と遭遇
2016/06/08 19:56
(改)
天狗と苺
2016/06/09 19:50
(改)
天狗退治と進むべき道
2016/06/13 20:03
(改)
異変云々・苺と金の玉
2016/06/22 18:02
(改)
正体と罪
2016/06/24 10:07
(改)
解決と真打ち
2016/06/29 22:43
(改)
神童の軌跡と放たれた矢
2016/07/04 12:16
(改)
神の領域と誘惑
2016/07/07 19:00
(改)
空狐と大蝦蟇
2016/07/11 22:02
(改)
間話・情報収集と対策
2016/07/13 16:35
(改)
神と駆け引き
2016/07/15 00:10
(改)
決着と忘れ物
2016/07/17 21:12
(改)
夏の終わりと門出
2016/08/15 18:37
(改)