私の弟はシスコンになりました!
初投稿となる作品です。
素人の作品なので暖かい目でみてもらえれば嬉しいです!
誤字等がありましたら、言って下さい。
春。
私、野村 飛美は新高校三年生になった。
いつものように制服に腕を通す。
全ての支度が終わった私は、リビングに行くことなく、隣の部屋へと向かった。
ドンッ!
「誠也、いい加減起きなさい。いつまでも寝てると入学式に遅れるよ!」
弟の誠也は今年から私と同じ高校に入ることになっていた。
流石に自分の弟が入学式早々、目を付けらるのは避けて通りたい。
弟の布団を剥がし、次は大きな声で
「起きないとあんたの恥ずかしい過去を、隣の叔母さんに話しちゃうよ。」
するとさっきはピクリともしなかった体が、急に起き上がっているではありませんか。お見事です。
隣の叔母さんは世に言うおしゃべりさん。
昔、弟が小さい時にお漏らしして、ベランダで干しているのを見かけた叔母さんが、ご丁寧にもご町内全体に話してしまった過去がある。
しばらくの間、お漏らし小僧と馬鹿にされ、毎日泣きながら帰ってきたことは今は遠い思い出としておこう。
そんなこともあり、弟は叔母さんが大の苦手となった。
「ねぇちゃん。おはようございます!今日もいい天気ですねー。さー、早く準備して学校に行こうではないですか。」
そんなに嫌でしたか。
、、、これからも使おうかな。
そんなこんなしているうちに登校時間となり、二人で学校へ向かった。
「そういえばねぇちゃんは生徒会長だっけ?」
「うん。今日新入生に在校生代表として挨拶するから、ちゃんと起きててね。」
姉のかっこいい姿みて、尊敬しなさいという言葉も、もちろんつけておいた。
《入学式》
「〜っ。これで終わらせていただきます。」
話を終えて拍手の中舞台から退場する。
いつまでたってもやはり慣れない。それが一番最初に思ったことだった。
学校が終わり委員会を少しやった後家へと帰った。
(今日の私の姿の感想を誠也に聞こっと。)
そう思いながら家へと足を踏み入れた瞬間、、、
「ねぇちゃん!!!どういうことだよ!!聞いてねぇ。」
弟がめっちゃ怒りながら、焦っていた。
器用なやつ。
「なに言ってるの?なんかあった?」
私がそう言いながら靴を脱いだのを見計らって、弟は私の腕を引きリビングの椅子に座らされた。
「、、、それで、誠也は何をそんなに怒ってるのよ?」
私がそう言うと若干涙目になりながら
「なんでねぇちゃん、あんなにモテてんの?!」
「へー、初耳だわ。」
「ねぇちゃんのスピーチの時、周りの男どもが
『めっちゃかわいいじゃん』とか、言ってるの聞いたんだぜ!」
「、、、へー。それで?」
はっきり言ってなんで誠也がそんなことで怒ってるのかが分からなかった。
なに?自分がモテないのひがんでんのかな?
私は実際月に一回のペースで告白はされてはいるけれど、普通怒るか?
だが、弟の発言に私は驚きを隠せなかった。
「俺はこう見えてねぇちゃん大好きなんだよ!愛してると言ってもいい!本当は兄弟ではなく、恋人になりたい。だからモテられてもとても困ります!」
は?何言ってんだ?この子は。
「、、、えっと、大丈夫?」
頭が 。
いつからこんな子になってしまったのだろう。
前まではそこら辺にいる普通の兄弟だったのに。
これからがとても、、、とても心配です。