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仲間ガチャ爆死なんだが?


「はぁ? 冗談だろ?」


城門に連れてこられた俺を待ち受けていたのは開口一番の高圧的な声。

そこにいたのは、丈の短い魔導衣を纏い、太ももに魔法銃を括り付けた銀髪の少女だった。

彼女は俺の顔をジロリと睨みつけると、鼻を鳴らして俺の脛を硬いブーツの先で笑いながら思い切り蹴り飛ばした。


「痛いんだが?」

「何だよ、反応が鈍いな。アンタが勇者? どこをどう見ても、ただのどんくさい木偶の坊じゃん。ほら、ボクの荷物持てよ。置いていくよ」



彼女····恐らく魔法使いは、吐き捨てるように言うと、スタスタと歩き出した。

その後ろには、豪華な法衣を着た女と、巨大な鉄槌を背負った大男がいる。


「あのさぁ、自己紹介しないかい? お互い素性が分からないんじゃ命を預けられんだろうに」


重苦しい空気を打破したい俺は提案した。


「だっる····ボクの名前はリーファ、大陸最強の魔法使いだよ」


ボクっ子の魔法使いが自己紹介を始める。かなーり性格がアレな子だね。


(わたくし)はゼフィラン=ダイロスと申します」


王の間に居たダイロスとか言う大臣のオッサンの娘か。滲み出る気品が高貴なるそれよな。別の女に爪の垢を煎じて飲ませたいよ。


「痛っ! 何するんすか!?」

「お前の考えてる事なんか全部分かるんだよ」


リーファに何も言ってないのに蹴られる俺。確かに思いましたけどぉ····


「つーか馬鹿王女の取り巻き女も来てたんだ?パパのコネ?」

「口を慎みなさい。ここは学園ではありません、不敬罪が適用されますよ?」


あれれー? この二人、顔見知りなんかーい!


「あっそ。やってみれば? その前に殺してあげるからさぁ?」

「····!」


何か物騒な事を口走ってますなぁ。おじさん付いてけませーん。まぁ前世の俺の享年すら覚えてないんだけど····


「えっと····俺っち、国に来たばっかだから分かんないんだけど····貴族のご令嬢に大丈夫なの? あんな事を言ってさ?」

「問題····無い····弱肉強食····コルベリア····国是」


大男が重い口を開き説明してくれた。なるほどねぇ、確かに魔王を倒せたりする勇者なんかはその気になれば国の一つ滅ぼせそうだから王や貴族にペコペコ頭下げてるのはおかしいと思ってたんだよなぁ~。


「オデ····タイガーハルト····よろしく····」


大男はタイガーハルトと名乗った。レオンハルトとか居るんならタイガーハルトがいても良いじゃんねぇ~?


「俺は名もなき勇者って所かな? 自分探しの旅してまーす」

「どうでも良い、死ね」

「これだから教養の無い平民は嫌なのよ····」


リーファちゃんどころかゼフィランちゃんからも暴言、いただきました~!

この国の女性、辛辣過ぎない? 俺ちゃんのメンタル大丈夫そ?




自己紹介が終わり、俺達は王家御用達の駐車場に案内される。まぁ、近代くらいの町並みだから車はあるだろうと思ってたけど令和レベルに自動車が発展してるなぁ~。


「ボケ勇者、さっさと運転しろ」


リーファちゃんに命令され、アクセルを踏む俺であった。

登場人物


リーファ(17)····魔法使い、性格はお察し、魔法学園では王女を抑えぶっちぎり主席


ゼフィラン(18)····ダイロス公爵家の令嬢、ガーベラ王女の取り巻き、治癒魔法のエキスパートも王女に忖度して万年3位


タイガーハルト(19)····寡黙な大男、顔は端正



世界観メモ


魔法学園····貴族学園も兼任、王族がトップになれないのは前代未聞、完全実力主義で身分を持ち込むと逆に処罰される、ただ貴族の縮図のような雰囲気はあったがリーファが王女をボコボコにしてパシリにしたので完全に消滅


車····近代ならあるでしょ?文句ある?


コルベリア王国····大陸最強の覇権国家、機械文明の権化、弱肉強食が国是、能力があれば取り立てられる







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