第99話 偽物御札、現る!?
“御札カプセルくじ”が人気絶頂のある日——
思わぬ事件が起きた。
「石さん! これ…ちょっとおかしくないですか?」
ルカちゃんがカプセルを手に駆け込んできた。
中には、墨の香りもしない、明らかにコピー用紙で作られた御札が。
「え、うちのじゃないですよね?」
ユキさんが首を傾げ、リサさんが即座に筆跡を確認。
「…私の字じゃない。バランスも悪いし、墨も安物」
境内に漂う空気が一気にピリッと張り詰める。
調べてみると、その御札は“当たり”として出回ったものらしい。
参拝者の一人が「これ昨日、境内の端で売ってた」と証言。
どうやら誰かが勝手にコピー御札を作り、境内近くで密かに売っていたようだ。
「そんな…ご利益があるどころか、バチ当たりですよ!」
ルカちゃんは拳を握りしめ、ユキさんは「こういうのは放っておけないわね」と目を細める。
すぐに緒方さんとヒデさんが警備体制を強化。
そしてその日の夕方——。
境内裏手で、見知らぬ若い男がカプセルを分解し、中身をすり替えようとしているところをルカちゃんが発見。
「なにやってるんですか!」
驚いた男は逃げ出したが、境内の参道でヒデさんに捕まる。
事情を聞くと、「御札くじが人気だから、似たのを作れば小遣い稼ぎになると思った」と白状。
「神様を商売道具にしちゃダメだ」
緒方さんの低い声に、男は青ざめて頭を下げた。
最終的に男は深く反省し、持っていた偽物御札はすべて回収・破棄。
境内にお詫びの清め塩が撒かれ、事件は一件落着となった。
夜、社務所では反省会が開かれた。
「でも逆に、本物の御札の価値が再確認されましたね」ユキさんが笑う。
「これからは一枚ずつ、ちゃんと記録して渡すことにしましょう」リサさんが提案。
ルカちゃんは「偽物なんてもう出させません!」と力強く宣言。
石さんはそんな様子を見ながら、
(本当に…この神社は今日も賑やかだな)と、心の中で小さく笑っていた。
こうして“御札回”は幕を下ろす。
次回はついに第100話——石さん、記念のステータス更新回!




