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第98話 誕生!? 御札カプセルくじ

三人衆の暴走はまだ止まらない——。

次なる一手は、なぜか“くじ引き”だった。

翌朝の社務所。

ルカちゃんが、妙に大きな段ボールを抱えてやって来た。

「ジャーン! これ、昔うちの親戚が駄菓子屋やってた時のカプセルくじ機です!」

中には色とりどりのカプセルがぎっしり。


「これに御札を入れたら面白くないですか?」

(いや、御札を“ガチャ化”ってどうなの…)石さんの眉間にシワが寄る。


しかしユキさんがすかさず賛同。

「おもしろい! 外観は神社仕様に塗り替えて、カプセルの中に色紙サイズの御札を入れれば…」

リサさんは腕を組み、少し考えてから「……書くわ」と短く答えた。


そこからの動きは早かった。

社務所裏でヒデさんがガチャ機を分解して赤と白の神社カラーに塗装。

緒方さんはカプセルを磨き、ルカちゃんは「当たり券」用の紙を切る。

ユキさんは「当たりは特製イラスト入り御札!」と提案し、リサさんは当たり用に一枚ずつ渾身の文字を入れる。


午後には、境内に「御札カプセルくじ」コーナーが完成。

赤い布を敷いた台の上で、朱塗りのガチャ機が異様な存在感を放っていた。

料金は志納金形式。回すと、カプセルの中に小型の御札やお守り、時には特製当たり券が入っている。


「おお、これは…子どもでも楽しめるな!」

「孫に引かせたい!」

参拝者たちは興味津々で列を作り、ルカちゃんが「ハイどうぞ〜!」と笑顔で回転ハンドルを案内。


最初の“当たり”が出たのは小学生の男の子。

「おめでとうございます! こちら、リサさん直筆の特製御札です!」

男の子が満面の笑みで御札を掲げると、周囲から拍手が沸き起こった。

(神社で拍手って…いつもと意味違うな)石さん、内心ツッコミ。


夕方には「御札カプセルくじ目当て」のリピーターまで現れ、ユキさんが「次は季節限定デザイン作ろう!」と早くも先を見据えていた。


その日の売上(志納金)は予想以上。

緒方さんが計算機を片手に「これ…新しい収入源になるかもしれません」とつぶやく。

(やばい、石さん神社が商魂たくましくなってきてる…)石さんは少し背筋が寒くなった。

こうして“御札カプセルくじ”は境内の新名物に。

だがこのあと、まさかの「偽物御札騒動」が持ち上がる——。


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