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第92話 書道家リサさんと、新巫女採用
御朱印プロジェクトのため、ついに“文字のプロ”が広場にやってきた。
現れたリサさんは、背筋ピンの和服姿。
「あなたが石さんですね?」
「……はい、石です」
初手から妙な自己紹介をする石さんに、リサさんは無言で一礼。
早速、御朱印の試作開始。
サラサラサラ——。
「うわ、かっこいい!」クミコさんが目を輝かせる。
まるで龍が紙の上を走るような筆運び。
石さんは(俺、字書けないけど、この人に名前彫ってほしい)と密かに思った。
さらに、御朱印所の常勤巫女として新人ルカちゃんも採用。
「あ、あの…よろしくお願いします!」現れたのは小柄で元気な巫女さん。
「よし、君は今日から石さんの“御朱印ガール”だ!」ヒデさんの謎命名に場がざわつく。
リサさんは冷静に告げた。
「この広場、少し格が上がりますね」
その瞬間、石さんは小さく震えた。(格上げ=仕事増えるの法則、発動…)
こうして御朱印と新巫女が加わり、石さん広場はまた一段とにぎやかに。
だが、これが新たな騒動の幕開けであることを、誰も予想していなかった——。




