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第88話 御守り作りと石さんの試練

石さん広場に、新たなプロジェクトが始動!

今度はなんと御守り作り。――しかし、問題は山積みで…?

「よし、じゃあ今日は御守り作りだ!」

クミコさんが大きな紙袋をドンと置いた。中には色とりどりの布と紐、そして謎の鈴。


「おお~、ついに神社っぽくなってきたじゃないか!」

広場の常連たちはワクワク顔。

石さんはというと――


(いや、俺まだ雨ざらしだぞ。御守りより先に俺用の屋根を……)

心の中で渋いツッコミを入れる。


「まずは布を切って、袋状に縫います。あ、中に入れる紙は、こうせい様のお言葉入りで!」

クミコさんが手際よく説明する。


「お言葉って……」

視線が石さんに集中。


(……えーと、『今日も元気に』とか? いや、もっと神様っぽく?)

頭を抱えていると、横からヒデさんが「『肉は正義』って入れようぜ!」と口を挟み、場が一瞬ざわつく。


「却下!」とクミコさんが即答。


縫い作業が始まると、針と糸に悪戦苦闘する面々。

緒方さんは縫うたびに糸がぐるぐる絡まり、ミクさんは手袋を外さないまま針を持とうとして指先がつっかえる。


「……これ、完成するまでに何日かかる?」

石さんは半ば呆れつつも、どこか楽しそう。


ようやく一つ目の御守りが完成。

表には金糸で「守」と刺繍、裏には小さく「石」と入っている。


(いや、裏のそれ、完全に俺のネームプレートじゃないか)


試しに近所の子供が首から下げてみると――

「こうせい様がついてる気がする!」と満面の笑み。

その言葉に、石さんの心の苔がほんのり温かくなる。


「じゃあ量産体制に入ります!」

クミコさんの掛け声と共に、広場はミシン音と笑い声でいっぱいになった。


(まあ、雨ざらしでも……こういうのも悪くないか)

こうして石さん御守りは街に出回り、予想以上に評判に。

しかし次回、思わぬトラブルが――!?


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