第87話 御守り試作品、カオス会議
石さん広場の次なる目玉——御守り&お札プロジェクトが始動。
しかし、自由すぎる発想は想像を超えていく…。
「はい! 試作品、持ってきました!」
最初に出てきたのはクミコさん。
袋から取り出したのは、ハート型の御守り——だが真ん中に石さんのドヤ顔刺繍。
「……これ、身につける勇気いるな」
「苔のむすまでご利益が続く仕様です!」
「縁起がいいのか悪いのか分からん!」
次に緒方さん。
「大工魂を込めた木製御守りだ!」
木目が美しい…が、厚さ3センチ、重量400g。
「これ、ポケットに入れたらズボン破けますよ」
「護身用にもなるぞ」
「それ御守りじゃなくて鈍器!」
ヒデさんは竹の葉で包んだ寿司型御守りを持参。
「中は何?」と聞くと、
「もちろん何も入ってない。入ってたら腐るだろ」
「だったら寿司型にする意味は…」
南さんは新体操リボン風の御守り。
「振ると鈴が鳴って可愛いんです!」
クルクル回して見せると、風圧でヒデさんの寿司御守りが転がっていった。
極めつけはミクさん。
「SNS映えを意識しました!」と出したのは、光る御守り。
ボタンを押すと七色に点滅し、まるでクラブ会場。
「これ夜に持ってたら職質されるやつ」
会議机の上は御守りだらけになり、肝心の統一案はまったく見えない。
「とりあえず全部作って売る?」と緒方さん。
「え、それ完全に露店商の発想…」と石さんが呟いた瞬間、
クミコさんがまとめ役を買って出た。
「じゃあ、来週までに“持ち歩きやすい”って条件で再挑戦しましょう!」
こうして御守り製作は二巡目に突入することが決定。
石さんは小声でぼやく。
「俺の顔、もう外してくれないかな…」
誰もが自分の推し御守りを作る結果、机の上は完全にお祭り状態。
次回、持ち歩きやすさを求めた第二ラウンドが開幕します!




