第86話 握りか?クッキーか?…いや御守りだ!
握り型クッキーが予想外の大ヒットを飛ばした「こもれび」。
しかし、方向性の迷走は加速する——。
「石さん、アンケート結果出ました!」
ミクさんが掲げた紙には大きくこう書かれていた。
『石さん握り 51% 石さんクッキー 49%』
「え、ほぼ互角じゃん…」
「いやぁ、熱狂的な“握り派”がSNSで盛り上げすぎたんですよ」
クミコは腕を組み、「どっちにしても、食べ物から離れません?」と真顔。
そこへ緒方さんがやってきて、「広場に参拝客も増えてきたし、食い物より御守りのほうが良くないか?」と提案。
「御守り…いいですね!」とミクさんが乗り気。
「お札とかも作れば、もっと“ご利益感”が増しますよ!」
「え、俺の顔とか入るの?」と石さん。
「もちろんです!」
「やめろォォ!」
ヒデさんが寿司型クッキーの残りをかじりながら、「御守り作るなら、紐は俺が結ぶぜ。板前結びでな!」と謎の宣言。
「それ絶対に寿司の締め方でしょ…」
こうして急遽、「御守り&お札製作会議」がカフェの奥で始まった。
素材は何にするか、デザインはどうするか、効果はどう表現するか…。
しかし、話はなぜか「石さん限定レアお札は何色にするか」に終始し、会議は夜まで続いた。
「まあ、次は御守り作りからだな」と緒方さん。
「よし、握りもクッキーも卒業か…」と石さんがホッとした瞬間、クミコが一言。
「クッキー型御守り、可愛くないですか?」
「……地獄の始まりだ」
こうして「こもれび」の食べ物路線は幕を閉じ……るはずが、
まさかの“クッキー型御守り”案が浮上。
次回からは御守り・お札作り回に突入します!




