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第81話 南さん、巫女舞を極めたい!?

神楽殿完成から続く、アルバイト巫女・南さんの練習風景もついにクライマックス。

今日は“新体操っぽい巫女舞”から、本来の舞いへ挑戦する日だが…果たして上手くいくのか?


境内に、シャラシャラと鈴の音が響く——はずだった。

しかし、目の前の南さんはというと、鈴を片手に豪快なリボンムーブ。

「ほいっ!ターンっ!」

舞台袖からクミコが小声でツッコむ。

「それ、完全に新体操のフロア演技だから!」


石さん(俺)は広場の真ん中で見守る。

巫女服ひらめきながら大ジャンプする南さんに、参拝客たちは「おぉー!」と拍手。

……いや、神楽殿でこのノリはどうなんだ。


「南さん、その……もうちょっと静かに舞うやつなんだが」

俺が声をかけると、南さんは真剣な顔で返してきた。

「でも、これが私の体に染みついた動きなんです!」

新体操歴10年のクセは、どうやら鈴を持っても消えないらしい。


それでも今日が本番前のラスト練習。

南さんは一旦深呼吸し、鈴を胸の前で構える。

「はぁ……よし、ゆっくり、優雅に……」

シャラ……シャラ……

お、これはかなり巫女舞っぽい。

「いいぞ南さん、その調子!」

俺の声に合わせ、観客も拍手で応援。

だが次の瞬間——


「フィニッシュ!」

バッ!と大きく背中を反らし、鈴を天高く突き上げる南さん。

その姿は、もはや優雅な巫女ではなく表彰台の新体操選手。

広場は爆笑と拍手の渦に包まれた。


クミコは肩を震わせながらも拍手し、俺はため息混じりに笑った。

「……まぁ、あれだな。南さんらしくていいんじゃないか」

南さんは笑顔で深々と一礼。

「でも次はちゃんと本来の舞も覚えます!私、やります!」

その言葉に、参拝客からも「がんばれー!」と声援が飛んだ。


こうして南さんの“新体操風巫女舞”は、笑いと応援のうちに幕を閉じた。

……本番は、さてどんな舞になるやら。


南さん編、これにて完結。

新体操のクセは抜けなかったものの、街の人たちはすっかり彼女のファンになりました。

次回からは、立派になった石さん広場と、少しずつ広がる街の様子をお届けします。

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