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第72話 神明鳥居、堂々完成

ついに石さん広場の入口に、立派な神明鳥居を設置する計画が動き出す。

……しかし、計画立案メンバーはいつものごとく寄り合い所帯であった。


ある朝、広場前に木材やらロープやらが山積みにされた。

町内会長が胸を張る。

「本日、この場所に神明鳥居を建てます!」

クミコさんが小首をかしげる。

「鳥居って、あの門みたいなやつですよね? くぐるとレベルアップするやつ」

「それはゲームだ!」と総ツッコミが入る。


作業は大工経験者のカズマさんを中心に進んだ……はずだった。

しかし材料の長さを測る段階で、なぜか町内会長が「目測でいける!」と豪語し、結果——横木が微妙に短いという事態に。


「まぁ、多少ずれてても味が出るよ」とカズマさんは笑いながら調整。

その横で石さんは、心の中で(いや、神域の入口だから…もうちょい正確に…)と突っ込んでいた。


夕方には、木の香りが漂う立派な神明鳥居が完成。

「おお〜立派だ!」と歓声が上がる中、クミコさんはすかさず鳥居の横に屋台を設置。

「鳥居完成記念・きゅうり一本漬け100円!」

参拝者は鳥居よりもキュウリに群がり、町内会長が遠い目をしていた。


こうして広場の入口は正式に“神域の顔”を手に入れた。

……が、当日SNSに上がった写真のほとんどが「鳥居とキュウリ」だったのは、石さんにとっても誤算だった。


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