表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

42/287

第42話 不思議生物編 第4回 空飛ぶ猫と落とし物騒動

石さんの前に現れたのは…羽の生えた猫!?

可愛らしさと珍しさで参拝客は大盛り上がり。

しかし今回の依頼は「なくした首輪を探してほしい」という意外に現実的なお願いで――。


午前中の静かな境内。

石さんが日向ぼっこ(※動かないけど)していると、空からヒュンッと影が差す。


「にゃあああぁぁぁぁ!」

翼を広げて降り立ったのは、ふわふわの白い猫。背中からは小鳥のような羽が生えている。


「……飛ぶ猫?」

「そう! 空飛ぶ猫のピピよ!」

胸を張るピピだが、なんだかそわそわしている。


「お願いがあるの。昨日の空さんぽ中に、大事な首輪を落としちゃって…」

「石だぞ、俺は」

「知ってるけど、お願いを聞くと願いが叶う石さんでしょ? だから!」


こうして始まった「首輪捜索祈願」。

石さんは祈るしかできないが、その祈りがどう伝わったのか、参拝客が「落とし物探し隊」を結成。

猫好きたちが一斉に境内と周辺を捜索し始めた。


「首輪ってどんなやつ?」

「ピンク色で、先っぽに鈴と羽飾りがついてるの!」

「わぁ〜可愛い!」と、女子高生たちのテンションが爆上がり。


一方その頃、ピピは自分でも探そうとふわっと飛び立つが――

「ピャッ!?」

突然の突風で体勢を崩し、落ち葉まみれで境内に戻ってくる。


「おい…落ち葉つけたまま俺の前に座るな、風評被害だ」

「にゃ、にゃんでぇ…」


そんな中、小学生の男の子が「これじゃない?」と首輪を持ってきた。

「それぇ! ありがとう!」

ピピは嬉しそうに首輪をつけ、くるっと一回転して羽ばたく。


「石さん、祈ってくれてありがとう! お礼に今度お魚持ってくるわ!」

「……俺、魚食わない」

「じゃあ置いてく!」


こうして境内の片隅に、小さな干物が奉納された。

それが数日後、野良猫たちの聖地になるとは、このとき誰も知らなかった――。


今回は空飛ぶ猫「ピピ」登場回でした。

首輪探しという小さなお願いから、なぜか境内の猫人気爆上がりに発展。

石さん、ますます地域の「不思議生物駆け込み寺」みたいになってきました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ