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第41話 不思議生物編 第3回 カッパときゅうりと大騒動

石さんがまたもや妙な来訪者に巻き込まれます。

今回は川から現れた、あの有名な水辺の妖怪――カッパ!

祈願のはずが観光イベント化し、石さんの静かな日常は今日も遠のきます。


ある日、境内の前の小川から、バシャーン!と水音。

見れば、甲羅を背負った緑の生物が、ドヤ顔で現れた。


「……カッパだな」

石さんは、相変わらず微動だにせず、ぼそっとつぶやく。


「おぬしが噂の願掛け石か! 我は川向こうのカッパ大将じゃ!」

そう名乗ったカッパは、腰に立派なきゅうりをぶら下げていた。

いや、それ…武器? 食料? どっち?


「今日はお願いがあるんじゃ。川まつりの景品用に、最高にウマいきゅうりを授けてくれ!」

「石だぞ、俺は」

「……では、その石パワーで、きゅうりがよく育つ祈願をしてくれ!」


こうして始まった「カッパのきゅうり成長祈願」。

しかし、参拝者がその姿を見つけて大騒ぎ。

「うわ、カッパだ!」「写真撮っていいですか!?」「おお、動いた!」

あっという間に境内は観光地と化した。


カッパは大喜びでポーズを決めるが、肝心の祈願はそっちのけ。

「おい、俺に話しかけながら頭の皿の水こぼすな」

「ぬっ…! あぶねぇ!」


案の定、バランスを崩し皿の水がジャバーッ。

その瞬間、カッパはクタァ…と地面にへたり込む。


「……だから言ったろ」

慌てて通りすがりの子どもが水をかけてやり、カッパ復活。


「助かった! これも石殿の加護じゃな!」

いや、完全に子どものおかげだろ、それ。


結局その日、祈願もそこそこに、カッパはきゅうり屋台でバイトを始め、

まつりの賑わいは例年以上に盛り上がったという。


「……結果オーライ、か」

石さんはため息混じりにそうつぶやいた。


今回はカッパが参拝にやってきました。

祈願よりも観光客サービスに全力だったのは彼らしいというか、なんというか…。

石さんがまた一歩「万能マスコット化」していく未来が見えた気がします。


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