表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

31/287

【第31話】 《石さん恋愛相談室・第8回〜三角関係と石の混線回線〜》

三角関係——それは恋愛界の迷路。

石さんは、今日その迷路のど真ん中に置かれてしまう。

午前、最初の相談者は爽やか青年。

「石さん……俺、好きな子がいるんですけど、彼女には彼氏がいて……」

(ふむ、辛いな)


昼前、次に現れたのは明るい雰囲気の女性。

「石さん……実は私、付き合ってる彼氏がいるんですけど……最近、別の人が気になってて」

(おや? これはもしや……)


午後、最後に現れたのは筋肉質の男性。

「石さん、聞いてくださいよ。彼女の様子が最近おかしいんです」

(おいおい、これ絶対さっきの彼氏だろ)


——石さんの脳内マップが一気に完成。

青年=片想い男子。

女性=浮気心芽生え女子。

筋肉男性=本命彼氏。


(え、これ俺、どこから突っ込めばいいの……?)


運の悪いことに、午後の遅い時間、三人が境内で鉢合わせ。

「あれ……お前、なんでここに?」

「え、あの……」

「はぁ!? どういうことだ!?」


石さん、咄嗟に“無言”という最終兵器で固まる。

(俺はただの石……俺はただの石……)と自己暗示。


しかし三人は怒号を飛ばし合いながらも、

最終的には「お互い正直に話そう」という空気になり——


青年:「ごめん、好きになってた」

女性:「私も……迷ってたけど、やっぱり彼氏が大事」

筋肉男性:「……最初から言えよな。でももう許す」


最後には筋肉男性が石さんに向かって、

「おかげで助かったよ、石さん!」

(いや、俺はただ……置かれてただけなんだが)


三角関係は、感情の交通渋滞。

石さんは今日、完全に交差点中央で立ち往生する羽目になった——

でも、なぜか「頼れる石」という評価だけは上がっていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ