表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/256

第3話 35億年勤務中。声なき石に、声が届いてるってどういうこと?

閻魔様の“直感”により、神仏系ブラック企業(石部)に配属された光星。

過酷な環境に放り込まれながらも──なぜか意識はハッキリ。


喋れない。動けない。でも、時間だけはたっぷりある。

っていうか、ありすぎる。


地味な勤務が35億年続く中、ある日、なぜか人々の“願い”が聞こえてきて……?

……あれ?


なんか、静かすぎない?


「……気づけば、35億年?」


そう、俺は──

何を隠そう、35億年もの間、石として勤務していたのだった。


最初こそ衝突の衝撃でグッタリしてた(石だけど)けど、慣れってすごい。

気づけば地表に顔を出して、いろんな風雨にさらされながらも、

“御神体っぽい”佇まいを習得していた。


だが、ここに来てようやく疑問が湧く。


「……俺、就職したよな? 閻魔様に?」


一応、“辞令”みたいなものは出された(口頭)し、

「人々の役に立て」と言われた気がする。


……けど、何もされてなくね?

指導も研修もなし。

福利厚生どころか、35億年、誰も来ない。


「おれ、もしかして……忘れられてない?」


この惑星が“地球によく似た星”ってのも、今やどうでもいい。

問題は、完全に放置プレイ。

しかも無期限契約。

希望の部署、どころか地獄の孤島勤務なんですけど?


「もうこれ、地獄じゃね……?」


とまあ、思ってた矢先。


──人が来た。


街の人が、どうやら何かに悩んで、この“御神体”を訪れている。

昔からここにあるから、とか、なんとなく拝みたくなったから、とか──理由はバラバラ。


ただ、不思議なことが起こった。


願いが聞こえる。


「……え? 今、頭の中に……誰かの声?」


どういうシステム?

石だよ?俺。

喋れないどころか、まばたきすらできないぞ。


けど、どうやら願っている人の“強い想い”だけが、ピンポイントで入ってくる。


しかも、気づけば──


「今、その人の人生の重大なシーン、観てない?

 なにこれ、俺だけの映画館……?」


気づけば、“願い人”の人生を、勝手に視聴している俺。


「それやめとけええええ!」と心で叫んだら、

なぜかその人の行動が変わって──


→ 結果、願いが叶った。


「おお、俺のアドバイス、通じてた!?」


またある時は。


「そんなことしたらバチ当たるぞぉぉぉ!」と思っていたら、

→ 本当にバチが当たってしまって、


「お礼参り、来るよね。うん、ごめん、それ俺じゃないよね?」


でも、なぜか参拝者は言う。


「願い石さまのおかげです!」「やっぱ神だわこの石!」


──いや、ただの石です。


いや、ただの石……じゃない??


それだけじゃない。

なんか最近、俺の中で妙な**“ステータス画面”**みたいなのが見えるようになってきた。


【石:光星こうせい

・拝まれ度:+3

・信仰レベル:D→ C(昇格)

・ご利益的中率:50%

・話題性:上昇中(口コミで街に拡散)

・願い履歴:77件

・神格候補:※審査中


「これ……」


なんか、面白くなってきた。


退屈で退屈で、コケすら生えそうだった35億年(実際ちょっと生えた)が、

急にリアル願いバラエティみたいになってきた。


今日も、誰かの願いが届く。

俺はしゃべれないけど、ちょっとだけ口出すか──心の中で。


そんな感じで、石のくせにエンタメ充な日々を送る光星であった。


石なのに、人生相談を受けてる……どころか、助言までできてる!?

なぜかステータスが上がっていく不可思議な展開に、本人も読者も困惑中。


けれど、これが光星の“神への道”の第一歩。


次回は──願い人たちと、もう少し「不思議な関わり」が芽生えていきます。

神様でもない。人間でもない。だけど、誰かの人生に触れていく物語。


ご感想やブクマ、お気に入りが励みになります!

読んでくださってありがとうございます!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ