表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/287

【第25話】 《石さん恋愛相談室・第2回〜猫耳と甘党と倦怠期〜》

まさかの二週連続開催となった恋愛相談室。

え、俺が恋愛マスター? いやいや、ただの雨ざらし磐座ですけど?

……とはいえ、恋の悩みは時に神頼みを超えて「石頼み」にもなるらしい。

朝のまだ霧が残る時間、カツカツと小気味いいヒールの音が近づいてきた。

俺の前に立ったのは、赤いマフラーをふわりと巻いた女性。

目は真剣そのもの——まるで決戦前の戦士のようなオーラを放っていた。


「石さん……私、彼氏がいるんです」

(おっと、第2回にしていきなり交際中案件!)

「でも……最近、連絡が減ってきて、距離を感じて……」


ふむ、これは俗に言う“倦怠期”か。

俺はちょっと得意げに、石のくせに恋愛カウンセラーのポーズを取ってみる(もちろん誰にも見えない)。


「まずは会話のきっかけを作れ。相手が興味を持ちそうなことを話題にしてみろ」

「それが……趣味も好みも、全然わからないんです」

(え、付き合っててそれは大問題だろ!)


仕方なく意識を飛ばし、彼氏の日常を偵察。

……部屋中フィギュアだらけ。しかも全部、猫耳の女の子キャラ。

(……クセが強い!)

さらにキッチンを覗けば、棚には高級チョコやらプリンやらがずらり。

(甘党、確定)


石に戻って彼女へ報告。

「……彼、猫耳が好きだ」

「えっ?」

「あと、甘党」

「……猫耳と甘党……?」

目をぱちぱちさせる彼女。頭の中が「?」でいっぱいなのが顔に出ている。


数日後、また意識が飛び、デート現場へ。

そこには——猫耳カチューシャをつけた彼女が、手作りのチョコパフェを差し出す光景が!

彼氏は顔を真っ赤にして「めちゃくちゃ可愛い……」と呟き、両手でパフェを受け取った。

その瞬間、彼女の目が一気に潤んだ。あぁ、これはもう惚れ直してるわ。


帰り道、彼女は石の前でくるりと一回転し、

「石さん、また救われました!」と笑顔で報告。

……いや、俺、ただの磐座なんだけどな。


こうして第2回も大成功。

だが、この調子で依頼が増えると——

俺の前が恋愛相談の行列になる未来が見える。

まぁ……ネタには困らないけど、雨の日は勘弁してほしい。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ