表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

17/287

第17話 神?いや石さん、観光地化で大混乱

「バチ祭り」が予想以上に盛り上がった結果、

地元だけでなく、外からも人が押し寄せるようになった。

──が、それは予想もしない大混乱の始まりだった。


バチ祭りから数日後。

俺の前の広場は、いつもよりやけに騒がしい。

聞き慣れない方言、派手な服、カメラを構えた観光客。


「これが噂の“バチ石”か!」

「SNSで見た!あの石、バチを与えてくれるんだって!」

いや、ちょっと待て。与えるのはバチじゃなくて助言だからな?


屋台まで復活しているし、どこからか軽トラで搬入された“石さんグッズ”が並んでいる。

Tシャツ、キーホルダー、クッションまで……俺の顔(?)プリントって需要あるのか?


しかも観光客が勝手に「バチチャレンジ」をアレンジしている。


「石さんの前で三回転ジャンプ!」

「石さんにお願いしながら唐辛子一気食い!」

「石さんと自撮りしながら逆立ち!」


……何この高難度ミッション。

しかも失敗すると「バチ当たったー!」と大喜びしている。

お前ら笑ってるけど、俺は内心ヒヤヒヤだぞ?


そのうち順番待ちの列ができ、地元民が押し出されて後ろの方に追いやられている。

「昔から見守ってくれてた石さんが、なんだか遠くなっちゃったねぇ」

常連のおばあさんがぽつりとつぶやいた。

……それ、地味に刺さるからやめて。


夕方、片付けを終えた若者たちが俺の前で反省会。


「ちょっと人呼びすぎたな」

「地元の人が来づらくなってるかも」

「来年は地元優先デー作ろうぜ」


おお、それは賛成だ。

俺は石だから何も言えないけど、心の中で全力で頷いていた。


こうして、観光客大歓迎ムードから一転、

“地元の石さん”を守る会議が静かに始まったのであった。


バチ祭りが予想外のバズを呼び、観光客が押し寄せる展開に。

笑いと混乱が入り混じる一日だったが、地元民との距離感を守るための対策も始まった。


次回は、この“地元優先デー”で起こる、

思わぬドタバタとほっこり事件をお届けします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ