第15話 神?いや石さん、バチ耐性試しがカオスになる
「石さんはバチを当てるらしい」という噂から始まった“バチ耐性試し”。
今日も勇敢(?)な挑戦者たちが集まってきたが……
どうも、やたら危なっかしい雰囲気になってきたぞ?
朝から磐座の周りは人だかり。
噂の「バチ耐性試し」に挑戦しようという連中だ。
最初は普通に手を合わせて願い事をして帰るだけだったのに──
今日は何やら様子がおかしい。
「俺は石さんに背を向けて願っても大丈夫だ!」
「じゃあ私は目を閉じずに直視して願う!」
「俺なんて片足立ちでお願いするぜ!」
……いや、それはただのバランスゲームだろ。
そもそも“バチ耐性”と何の関係があるんだ。
そのうち、さらに過激な挑戦者が現れた。
「石さんのすぐ横でパンを食べても大丈夫か試す!」
「俺は石さんの前で昼寝する!」
おいおいおい、ここは公共の神域(っぽい場所)だぞ。
完全に遊び場化してるじゃないか。
極めつけは、派手な服を着た若者三人組。
「俺たち、石さんの周りで踊りながら願う!」と言い出し、
笛と太鼓まで持参してきた。
……完全にお祭りモード突入。
紙垂が風と太鼓の音でバサバサ揺れて、妙な臨場感が出てしまっている。
最初は笑って見ていた周囲の人たちも、
「これはさすがに不敬では?」とざわつき始めた。
その空気を察したのか、若者たちは慌てて踊りをやめ、
深々と俺に頭を下げて退散。
残されたのは、微妙な空気と……
「やっぱりやりすぎるとバチが当たるかも」という新たな噂。
結果、その日の参拝者は昨日の半分に減少。
信仰度も少し下がったが、静けさが戻ったのはちょっと嬉しい。
夕暮れ時、常連のおばあさんがぼそっと一言。
「石さん、今日はお祭りみたいで賑やかだったねぇ」
……いや、おばあさん、それ褒めてる?
“バチ耐性試し”が暴走して、ついに祭り状態に。
信仰度は下がったが、静かさを取り戻した石さん的には複雑な一日。
次回は、この騒動の余波で、
なぜか本物の神主が様子を見に来る回になる予定です。




