第104話:御神輿、担ぎたい人続出⁉
広場拡張が終わったと思ったら——
今度は御神輿づくり!
境内は、木材と笑い声であふれていた。
朝から境内にドーンと積み上がる木材。
「これ全部、御神輿の部品です!」とヒデさんが胸を張る。
「…ってことは、これ全部組み立てるんですよね?」ルカちゃんが目を丸くする。
「もちろん。しかも担ぎやすく軽量化もする」緒方さんの言葉に、全員のやる気スイッチON。
まずは骨組みづくり。
クミコさんが墨で寸法を書き、ユキさんが木槌でトントン。
「このリズム、癖になる!」とユキさんがノリノリで叩くたび、リサさんが「書き物より楽そう…」と羨ましげ。
ルカちゃんは金具担当。
「ネジ締めは任せてください!」と工具を構えるが、勢い余って緒方さんの袖を巻き込む。
「ちょ、服ごと固定されると動けないから!」
(この子、本当に元気担当だな…)石さん、御神体から生暖かく見守る。
午後になると、屋根部分に豪華な装飾が施され始める。
リサさんが金箔を貼りながら、「これ、神様もびっくりするわね」
「え、石さんも乗ります?」とルカちゃんが無邪気に聞く。
(いやいやいや! 御神輿に御神体乗せたら動けないだろ!)と全力で心のツッコミ。
途中、おやつタイムに突入。
クミコさんが「御神輿まんじゅう」を配布。
形が完全にミニ神輿で、食べるのをためらう人多数。
「…食べ物は食べ物だから!」と石さんの心の声が空しく響く。
夕方、ついに御神輿が完成。
金箔の屋根、木の温もりあふれる台座、そして揃いの担ぎ棒。
「…これ、想像以上に立派ね」クミコさんが感慨深げに呟く。
そこへルカちゃんが勢いよく手を挙げる。
「じゃあ試し担ぎしましょう!」
緒方さんが「まだ乾いてない塗料あるから!」と慌てて止めるも、担ぎたい勢が大集結。
「これ、初出動は盆踊りの日にしましょう!」とクミコさんが宣言。
その場にいた全員が拍手と笑顔。
そして締めは、やっぱりこの言葉。
「苔のむすまで——」
(…でも担ぎ棒はツルツルで苔は生えないな)石さんは心の中でニヤリとした。
こうして御神輿は完成。
次は——花火大会の準備だ!
苔のむすまで。




