第103話:広場拡張で境内フルリフォーム⁉
遊具設置で子供たちの笑い声が絶えなくなった境内。
次は——広場拡張!
まさかの大工事で、神社が本気を出す。
翌朝、境内に集まる職人たちと巫女さんたち。
「さぁ、今日から広場拡張工事よ!」とクミコさんが指揮を執る。
緒方さんは測量器を持ち、真剣な顔で地面を見つめていた。
「こっから5メートル…いや、10メートル広げたら運動会できるぞ」
(神社で運動会って…いや、意外とアリか?)石さんは御神体から見守る。
まずは草むらの整地。
ヒデさんが重機を操る姿は、まるで戦場カメラマンが現場にいるかのような迫力。
「そこ、石に気をつけろ! …って俺じゃないから!」御神体の石さん、内心ヒヤヒヤ。
ルカちゃんは元気に、ユキさんはマイペースに、落ち葉をせっせと集める。
「落ち葉で焚き火したら焼き芋できますね!」ルカちゃんの目が輝く。
「…それ、拡張工事より人気出そうだな」緒方さんが苦笑。
お昼は作業員・巫女さん総出で境内ピクニック。
リサさんが持ってきたおにぎりは、なぜか御札の形。
「これ、食べていいの!?」と子供たちが戸惑う。
(いや、食べ物だから大丈夫だ…多分)石さんの心の声。
午後になると、拡張スペースに大きな丸太が搬入される。
「これ何になるんですか?」とユキさん。
「ヤグラだよ。盆踊りのためのな!」ヒデさんが胸を張る。
その場で即組み立てが始まり、あっという間に骨組みが完成。
「上からの景色、すごい!」とルカちゃんが登頂。
(…これ絶対、夜は星見スポットになるな)石さん、ひそかに楽しみが増える。
夕方、整地が終わり、仮ヤグラが立つ広場を見渡すクミコさん。
「これで花火大会もできるね」
その瞬間、みんなの目がキラリと光る。
「盆踊り!」「花火!」「焼き芋!」と夢が膨らみすぎて収拾不能。
そんな賑やかな空気の中、クミコさんが例の一言を。
「苔のむすまで——」
石さんは(いや、今回は苔より芝のほうが生えそうだな…)と心で笑っていた。
広場は拡張され、ヤグラも完成。
次はいよいよ——御神輿作りへ!
苔のむすまで。




