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Exhaust  作者: あると
Chapter.3 カーボンランナー編
52/53

3-16 時の流れ

あるとです。

やっとPS5を買いました。

早速GT7をやり込んでるんですが、

パッドではF3000-Bが、まぁ難しい。

早くハンコンが欲しいものですね。

長野県某所。高市は、長野の山奥にあるチューニングショップにいる、ある男の元を訪れていた。


「いるかい、山形のおやっさん!?」声を張り上げて、山形という男を呼ぶ。すると、バックヤードから高市よりも年上の男が現れる。


「……吾郎!お前……随分老けたなぁ!?」長らく会っていなかった高市が、中年のオヤジになっている姿を見た山形は、出合い頭にそう驚く。


「久しぶりの再会で、1番最初に出る言葉がそれかよ。まぁ、10年も経てば老けるよ、俺だって。それに、老けたのはおやっさんもだろ?」


「まぁ、それもそうだな……まぁ、久々に会えて嬉しいよ。」10年という時間は長い。その間に会わなかった人間や、世間は移り変わり、その時とはまるで違う姿になっている。


山形は、高市の昔の姿を思い出し、その頃を懐かしみながら、高市と話しだす。「吾郎が元気でよかった。そうだ、銀也くんはまだARTSにいるのか?」


「いや、銀也は5年前に辞めてる。その時の若手(ルーキー)に負けたんだと。よくやるよアイツ、20年も俺の跡を継いでさ……。」


「アイツが……負けたぁ!?」驚いた。山奥のショップで暮らす山形は、ネット情報をあまり掴めていない。


そのために、20年の無敗記録を打ち立てた伝説の走り屋が、いつの間に負けてARTSを辞めているなどと知る由もなかった。


「……俺はね、12月のアタマらへんで、悠人を大阪に遠征させに行こうと思ってんのよ。銀也ん所で、面倒見ててもらおうかなって。」


「悠人……あぁ、お前の甥っ子だっけか?そうだ、お前のアニキ、アイツは元気なのか?」高市は少しだけ目を細めた。


「だと良かったんだったけどな……。死んだよ、アイツは。もうとっくの5年も前に。」兄の話になると、高市は彼らの事故を思い出し、少し寂しげな表情を見せる。


「そうだったのか……なんか、悪いな。じゃあ、あの2000GTは?」


「事故った時に乗ってたのがアレじゃなかったから、傷1つなく無事。今も元気に走り回ってるぜ。今は悠人のアシ代わりに。」


山形はほっとため息をついた。「そうか……良かった。」


「……そろそろ、10年の間にあった出来事は掴めたろうし、本題に入らせてもらうぜ。」高市は、超軽量仕様の2JZの写真を山形に見せながら、こう言った。



「"ペケロク"……IHI RX-6タービンを2つ、来年の1月中旬までに頼んでおきたい。2JZ用のやつを。」



山形は目を見開いて驚く。「……なんだ、この2JZ?それに、RX-6タービンって……まさかお前!?」


「そ。1000馬力仕様の2JZを、あの2000GTに載せるつもりだ。エンジンに関しては、プロのアニキが生前のギリッギリ最期に作った最高傑作だ。それに加えて──」


高市は、無理難題を山形に押し付けるように、そして2000GTの進化を待ち遠しく思って、興奮している様子を見せながら話す。


が、山形は高市の話を遮る。「バカを言え!あの2000GTじゃ、設計が古すぎる。このエンジンでは"絶対無理"だ、耐えられない!俺は2000GTの事をよく知ってる。だからこそ──」


「"絶対無理"……ねぇ。昔、おやっさんはそんな絶対無理を何度もやってきた。"無理"を"出来る"に変えてきたのはおやっさん自身だろ。


時代は変わってる。時の流れは、人々を進化させてきた。それは、チューニング界でも同じ。今や1000馬力級のマシンがサーキットで走ってるような世界に変わってる。


おやっさん。2000GTの事を1番知ってる男ならば、きっと出来るはずだ。だから、俺に協力してくれ……頼む!」


高市は山形に頭を下げ、必死に頼み込む。そして、山形は愛弟子のその姿を見て、ついに折れる。


「RX-6タービン……2つだっけか?」


山形修三(やまがた しゅうぞう)。元ARTS専属パーツバイヤー。彼の目は穏やかであり、そして鋭い。職人の目は、未だ健在である。






「なぜあなたは古走者であることを選んだ、東條時名ァッ!」「意地でも逃さねぇッ!」福岡都市高速環状線、博多駅東出入口400m手前。宮崎と東條の意地の張り合いは続いていた。


先行している宮崎は、ストレートで離してもコーナーでへばり付いてくる東條を、とても鬱陶しく思っていた。彼を離そうと、宮崎はコーナーを壁ギリギリまで攻め続ける。


(このままいけば、香椎ストレートで前に出られてしまうのは確実。ならばやることは……!)


宮崎はそう思い切ると、一気にスパートをかける。宮崎のテスラはハイペース。それを不安定な930で上回るような速度を出せるのか。


「……ッ!」答えはYES。東條は5年以上もこの車に乗り続けている。この車のことは知り尽くしている。


故に、どのラインで走れば速くコーナーを立ち上がれるか、そしてコーナー進入時の車体の向きなど、全て直感的に分かっている。


道端に落ちているほどありふれた、上っ面だけの理論なんていうのは、東條にとってはどうでもいいものだった。


東條も、宮崎を撃墜するためにスパートをかけ、ついに千鳥橋JCTにまで迫る。(このコーナーは僕の最も得意な場所。トラクションが良くかかる4WDなら、例えRRでも!)


宮崎はものすごい速度でのコーナー進入を見せ、普段の東條に負けないドリフトを披露。そのすぐ真後ろで、東條もドリフトを仕掛ける。


(ここを抜けたらストレートだ。そこで確実に仕留める。ターボの力を思い知れ。ロマンの力、思い知れ!)


(逃げ切らせてもらう、東條時名。僕の願う理想のために!)


千鳥橋JCTを抜け、香椎ストレートに出た2台はアクセル全開。ポルシェがスリップストリームを利用した加速により、わずかながら速度が出ていて有利だ。


宮崎は4WDによる高いトラクションとシフトロスのないスムーズな加速を武器に、東條からの逃げ切りを狙う。


(ストレートでも負けない加速だけど、やっぱり930には届かない。だけど、前に出させなけりゃいい!)


スロットルバルブなどに調整を施した930は、マイルドでありながらドッカンな加速を見せ、東條は宮崎の真後ろにまで近づく。


(このまま前に出てしまえば……!)東條がそうアクセルを踏み切って、宮崎の前に出ようとした瞬間。


「……ッ!」


宮崎が東條のいる右車線へと幅寄せ。テスラのリアバンパーがポルシェのフロントノーズを掠める。


「なっ──」930は接触によりバランスを崩し、不安定な状態になる。このぶつかり方は、完全に宮崎の故意での接触の仕方だと、東條はすぐに理解する。


「クソ……っタレぇッ!」東條はハンドルを目一杯抑え込み、アクセルを軽く抜いたことでやっと、体勢を立て直せた。


先ほどの衝突で、930のフロントバンパーはひどく割れてしまう。これにより、ダウンフォースなどが少し不安定になってしまう。


(ヒデェ事しやがるぜ、全く。そっちがその気なら……上等だ、こっちもやってやるぜ、行くぜ930ターボ!)

こんな所で言う話ではないのですが、

山形は桜井の2000GTの元所有者です。

とある理由から高市に譲る事になり、

それが啓人に渡ったわけです。

そのへんはまた後ほどやるので。

以上、あるとでした。

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