表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
夏休み音楽ライブ篇
93/116

第83話 買い出し


 前話のあらすじ

 

 美羽の誕生日パーティーやる事になった。

 俺は楓と共にパーティーグッズとケーキの購入。

 

 お金はみんなで出し合って。

 まぁ、最悪亜希が多めに払ってくれるらしいが・・・基本割り勘。

 

 「・・・・・」

 

 で、今俺は楓とパーティーグッズ専門店にきてます。

 

 相変わらず空気は最悪ぅ〜。

 

 「ヒゲメガネとクラッカーと・・・三角コーン帽子に・・・」

 

 つーかこの店凄い。

 

 パーティーグッズの他にも、手品グッズ、着ぐるみ、はたまた特殊メイク用の素材まであるし。

 

 「う〜ん・・・」

 

 着ぐるみ買おうかな?

 

 一方の楓さんは・・・

 

 「・・・・・・」

 

 超キラキラした目でガチャ〇ンらしき着ぐるみを凝視。

 なんでも揃ってるな、この店。

 

 ・・・今、会話のチャンスかな?

 

 「な、なぁかえ・・・・・」

 

 「・・・・・・」

 

 あ、無言で去っていった・・・。

 

 まだ駄目か・・・



















 次にケーキ屋。

 

 「えっと、このチョコレートのホールケーキを一つ」

 

 「かしこまりました」

 

 俺が購入、楓は店内をぶらぶら。

 

 「お客様、お誕生日用ですか?」

 

 「あ、はい」

 

 「では、ろうそくは・・・?」

 

 「あ、じゃあ17本お願いします」

 

 ろうそくか・・・懐かしいな。

 子供の頃、誕生日ケーキのろうそくの火を両親に消されて、怒り狂った思い出が・・・。

 

 今思えば、あの時既に借金を・・・

 

 「お客様、チョコにお名前やメッセージでもお入れいたしましょうか?」

 

 「あ、メッセージか・・・」

 

 “HAPPY BIRTHDAY美羽”じゃベターだしな・・・

 

 どうしよう・・・

 

 あ、そうだ!!

 俺のイタズラスキル発動!!

 

 「じゃあ“美羽ちゃんお誕生日おめでとう”で」

 

 幼稚園児風に!!

 

 「かしこまりました」

 

 店員、無表情でかしこまった!!

 

 一方の楓は・・・

 

 「すげぇ〜・・・」

 

 飴細工に興味津々。

 

 ・・・まだ心は子供なのね。























 最後に料理の材料調達

 

 小夜と亜希が料理するらしい。

 

 で、俺はメモを確認。

 

 「えーっと、鶏肉にキャベツにトマトに・・・黒糖にこんにゃくに春菊、タコに黒酢に食パン・・・って、何作るの?」

 

 一方の楓は、ケーキを持ったままスーパー内をうろうろ。

 

 「あと・・・味噌に歯磨き粉に鉛筆にドッグフード・・・???」

 

 マジで何作るの?

 

 まぁ、とりあえず片っ端から買ってくか。

 

 「まずは野菜・・・ん?」

 

 あれ? もう何かカゴの中に入ってる?

 

 「プリン、ゼリー、ヨーグルト・・・」

 

 どれもメモには書いてないものだ。

 

 「・・・ん?」

 

 「・・・・・」

 

 どこかに行ってた楓さんが、カゴにアイスを投下・・・。

 

 「・・・余計なモンは買わないぞ」

 

 「えっ・・・」

 

 なるほど、犯人はコイツか。

 

 「余計なモン買うと、予算内で収まんねぇんだよ」

 

 「・・・いいじゃん、これくらい」

 

 「駄目だ、買うならみたらし団子にしなさい」

 

 「何でみたらし団子!?」

 

 「え? 今俺が食べたいから」

 

 「なっ・・・だったらプリンだろ!! カスタードとカラメル食べたい!!」

 

 「駄目だ!! 絶対みたらし団子!!」

 

 「なんだと・・・!!」

 

 うおっ!!

 楓さんから邪悪なオーラがっ!!

 

 「み、みたらしがいいです!!」

 

 「いやプリンっ!!」

 

 「なっ・・・っわーったよ、プリンでいいよ」

 

 「おしっ!!」

 

 楓さんガッツポーズ!

 

 「・・・ははっ」

 

 コイツは子供か!?

 

 でもまぁ、いいか。

 








 知らぬ間に、仲直りも出来ていたし。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ