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三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
夏休み音楽ライブ篇
87/116

第78話 お風呂


 「・・・さっきはああ言ったものの・・・」

 

 楓の両親に無断でウチに楓を泊めるなんて、なんか悪いような・・・。

 

 現在深夜12時半。

 

 俺は今、誰も使っていない両親の部屋に、布団敷いてます。

 

 もちろん、あのちびっ子のための。

 

 「よし・・・後は枕とシーツと・・・」

 

 ・・・つーか、沢那家で何があったんだろう?

 親にバンドを反対されて家出って・・・。

 

 どっかのミュージシャン希望かよ。

 

 で、その等の本人は、

 

 「あったけぇ〜」

 

 現在入浴中。

 仕方なく風呂を沸かしてやったら、家主の俺よりも先に入りやがった。

 

 「チクショー、俺は召し使いか? 召し使いなのか?」

 

 とか言いつつも、布団の準備はOK。

 

 「よ〜し、こんなもんだろ」

 

 後は楓が風呂から上がるのを待つだけ。

 

 「とりあえず、PCで動画でも見て時間潰すか・・・」

 

 たまにはニコニコする動画でも見ようかな。

 

 













 「あ〜、超さっぱりしたぁ〜」

 

 数分後、大魔神は風呂から上がった。

 どうやら、女性は長湯と言うのは個人差があるらしい。

 少なくとも、大魔神にはあてはまらない。

 

 「楓、2階の隅部屋に布団敷いといたから、そこ使いな」

 

 俺の視線はPC、意識は楓に。

 

 「おう、サンキューな!!」

 

 そう言うと、楓は階段を上り、2階へ。

 

 「さてと・・・」

 

 俺もそろそろ風呂入って寝ようかな。

 ちょうど動画も見終わったし。

 

 「タオルとパジャマと・・・」

 

 ・・・あ、そう言えば。

 

 「アイツの持ってきたスーツケース・・・」

 

 前話では触れなかったが、楓は今回、着替えやら何やらをスーツケースに詰め込んで持参してきた。

 

 で、そのスーツケースの中身が・・・。

 

 「・・・・・・」

 

 何故だか、廊下に散らばっていた。

 

 「何故?」













 「アイツあれか、片付けが出来ないタイプか」

 

 廊下に散らばっていた漫画や小物(奴の私物)を尻目に、俺は風呂場へ。

 

 「全く・・・ってか楓の漫画、まさかのサ〇デーの漫画ばっかりじゃねーか!!」

 

 コ〇ン、メ〇ャー、結〇師等など・・・。

 

 「あの野郎・・・俺がジャ〇プ派と知っての嫌がらせか!?」

 

 ONE PI〇CE、NA〇UTO、BLE〇CH・・・。

 ジャ〇プ作品は英語タイトルが多いな・・・。

 

 「確かにマガ〇ンもサ〇デーも面白い。しかし、やっぱり一番はジャ〇プ!!」

 

 海賊、忍、死神、警察、マフィア、侍、美食家、漫画家、不良、妖怪、学生、丸だし・・・ジャ〇プには色々います。

 

 「後で楓にはガツンと言ってやらないと・・・」

 

 ガチャッ

 

 「ってか、最近は週間よりSQ・・・ブォッ!?」

 

 小言を言いながら、脱衣所に入った俺。

 

 で、

 

 「な、ななな・・・!?」

 

 俺は床を凝視。

 

 「こ、これって・・・!?」

 

 そこにあったのは、猫さんがプリントされたパンツ。

 

 「アカンやろ・・・」

 

 これはまた、幼い子が履きそうな・・・って違ぁ〜う!!

 

 「・・・大魔神か」

 

 彼女いない歴=年齢の俺にとって、この事態の対処の仕方が分からない。

 

 「・・・とりあえず、洗濯機の中に入れて・・・ブォッ!?」

 

 洗濯機の中を覗いた俺はさらにパニック!!

 

 「何故だ!?」

 

 何故かウチの洗濯機の中には、いくつかの女性物の下着や衣類が・・・。

 

 カチンッ

 

 「あの野郎・・・」












 バタンッ!!

 

 「おい、やい、テメェ、そんなに童〇いじめて何が楽しいんだコラァ!!」

 

 楓が使っている元両親の部屋に突入!!

 

 「うわっ、突然入って来るな、ビックリするだろ!!」

 

 んな事お構いなし。

 

 「テメェな、女慣れしてねぇ男いじめて、何が楽しいんだコラァ!!」

 

 「は?」

 

 「お前な、あれは非リア充にはキツイぞ、軽くいじめだぞ!!」

 

 「え?」

 

 「第一、テメェにはデリカシーって物がねぇのかよ!?」

 

 「春吉?」

 

 「プライドはねぇのか? ああいうのはな、そう簡単に男に見せちゃいけないんだよ」

 

 「・・・・・」

 

 「もっと恥じらいを持て!!」

 

 ・・・俺、こんな所て何言ってんだ?

 

 ってか、もはやもう後戻りは出来ない。

 

 「恥じらい・・・って何だよ? ってか何の話?」

 

 「貴様ッ、脱衣所行ってみろチビ助!!」

 

 「ち、チビ・・・」

 

 ブチッ

 

 あれ?

 今何かキレるような音がしたような・・・?

 

 「・・・か、楓さん?」

 

 「おい、チビ助ってのは何だ?」

 

 うおっ、スゲェ戦闘オーラ!!

 

 「あ、あの、それは違うん・・・」

 

 「お前、地獄に行きてぇらしいな」

 

 えー

 まさかの形勢逆転。

 ってか、

 

 「まさかのチビ助でキレたよこの人!!」

 

 「・・・地獄の扉は開いたぞ」

 

 あ、やば・・・

 声に出してしまった!!

 

 「覚悟ッ!!」

 

 「うわっ、ちょ、タンマっ!!」

 

 身体的コンプレックスは口に出したらアカン。

 

 「おりゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 バッコーンッ!!

 

 「な・・・」

 

 楓の一撃のパンチで、タンスにひびが!?

 

 「ヤバイ・・・あれ喰らうとマジヤバイ・・・」

 

 最悪、この世からおさらばに・・・

 

 否、それだけは嫌だ!!

 

 だったら・・・

 

 こっちからも攻める!!

 

 「フッ・・・調子に乗るなよ、黄色いパジャマを着た大魔神さん!!」

 

 「大魔神だと・・・やっぱり殺す!!」

 

 ・・・怖がるな、俺。

 

 相手はただの小さい女の子ではないか。

 ただちょっと、男っぽい少女ではないか。

 

 俺よ、そんな奴に負けたままでいいのか?

 

 否、それは男として、プライドが許さない!!

 

 「ガオオオォォォォォォォォォォ(春吉精一杯の威嚇)!!」

 

 「が、ガオオ!?」

 

 相手が動揺している。

 

 今だッ!!

 

 「セイッ!!」

 

 相手の懐へGO!

 

 「なッ、させるか!!」

 

 やば、楓の野郎が反応しやがった!!

 凄い俊敏!!

 

 って、

 

 「しまった!!」

 

 「えっ・・・」

 

 楓の反応に気を取られ、バランスを崩した俺。

 

 で、

 

 「うおっ!!」

 

 変な姿勢で楓にDive!!

ども〜です。


えっと、突然ですが……申し訳ありません。

作者の都合上、三姫は9月14日までの約10日間、休載させていただきます。


本当に申し訳ないです。

理由としては、まぁ、これから学校で文化祭が……で、準備とか色々あって……。


と、言う事で、多分いくらか執筆時間はあると思うんですが、とりあえず14日までは休載をさせて頂こうかなと。


と、言う事でよろしくお願いします。

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