第76話 コーチング
「じゃあ、まずはコードを一つ一つ覚えていく所からだな」
「・・・はい」
アベシーユさんのコーチの元、小夜はギターのコードを一つ一つ覚えていく。
「大輔チャンはもう一人で大丈夫だよね?」
「はい」
赤佐はギター経験者。
ギター組は順調に練習中だ。
「ハ〜イ、もっと強く弦を押さえないと、音が響かないわよ〜」
「は、はい・・・」
ベース組は何だか微妙な空気。
「もっと弦に触りなさいよ!!」
「すみません・・・でも、何だか指が切れそうで怖くて・・・」
亜希は恐る恐るといった感じで弦に触れる。
「切れないわよ、だからもっと弦に触りなさい!!」
カマなキャサリンはキレ気味。
ズンズンジャンッズンズンジャンッ!!
「ほう・・・中々飲み込みが早いな」
「え、そうっすか!?」
ドラム組は何だか順調そう。
「じゃあ次は8ビートでやってみてくれ」
「おう!!」
コーチのチワリーGOより楓の方がたくましく見えた。
「凄いな・・・君、キーボードで“エリーゼのために”を弾けちゃうなんて・・・」
「い、いえ・・・このくらい」
キーボード組は何やら凄いらしい。
「何だか、教える事が何もないな・・・」
「そ、そんな・・・」
美羽さん、照れてます。
マイケル野島は褒め上手らしい。
で、俺は・・・
「♪大きな栗のー木の下でー♪」
「♪大きな〜栗の〜木の下で〜♪」
「・・・お前、いい加減気持ちを込めろ!!」
相変わらずのメンタル強化型歌唱特訓。
「栗さんの気持ちになれ、栗だ栗!!」
「栗さん・・・」
コイツ、脳内は幼稚園児レベルなんじゃね?
「お前に足りないのは気持ちだ木山!!」
テメェに足りないのは大人の振る舞いだデブ!!
で、その日の夜
自宅
「チクショーあのデブ、何が栗さんだ!!」
ふざけすぎだ。
はぁ・・・今日は音楽室と視聴覚室間違えるわ、デブのメンタル強化型歌唱特訓を受けるわ、詩を軽くスルーされるわ。
「今日はついてないな・・・」
あぁついてない。
テンションがた落ち。
心がブルー。
こういう時は・・・
「アニメ〜!!」
PCスイッチオン!!
さぁ、皆さんも二次元と言う名の楽園へGO!
・・・でもまあ、時には現実と向き合わなくちゃ駄目だよ?
画面に逃げるなよ?
「計画通り」
さすがだな・・・この発想は無かったわ。
「僕が新世界の神になる!!」
すげぇなニ〇、ラ〇トを倒しちゃったよ!?
「チェックメイトだ」
・・・もし、ここにあの黒い死神のノートがあったら・・・フッフッフ。
「響け、俺の武装錬金!!」
凄いよな錬金術、俺は鋼錬より武錬派だな。
「サンライトクラッシャー!!」
俺的にパピ〇ンとC.ブ〇ボーが好き。
「パピ〇ン!! もっと愛をこめて!!」
カ〇キと斗〇子のあのボケツッコミも好き。
「は、犯人は、お前だ!!」
謎が主食なんて・・・すげぇ発想。
「これが貴様の進化の結末だ」
ネ〇ロのあのドSっぷりは面白い。
「さあ、目覚めの時間だ」
ネ〇ロとム〇ョこそ、ジャ〇プの影の支えとなった漫画だと、俺は思うよ?
「俺は魑魅魍魎の主となる」
ぬ〇孫は、今のジャ〇プで一番絵が上手いと思うよ、俺的に。
「オレはお前を…斬る!!」
ちなみに二番はバク〇ンかな?
「全ての妖怪はオレの後ろで百鬼夜行の群れとなれ」
ぬ〇孫はキャラがカッコイイ!!
「・・・ハッ!!」
あ!! 気付いたらもう夜11時!!
恐るべき、ジャ〇プ系深夜アニメ!!
っていかんいかん、夕食と風呂の準備。
「今日はC〇TVだからな・・・」
・・・これ、一応伏せ字だからな?
「とりあえず、今日はカップ麺でいいとして、風呂はシャワーだけでいいか・・・」
ザ・手抜き!!
「あとこがねにエサと・・・って、散歩忘れた・・・」
しまったな・・・。
「・・・明日の朝でいいか。それより火ぃ起こしてカップ麺を・・・」
その時
ピーンポーン!!
「ん?」
インターホン?
誰か来たか?
ピーンポーン!!
「は〜い、今出ます」
誰だ、こんな夜遅くに?
もしかして、またあの両親だったりして。
だったらシバく。
ガチャ!!
ドアオープン!!
で、
「おっす!!」
「・・・は?」
・・・え?
「よっ春吉、ちょいとお邪魔するぜ」
「え、は?」
そう言うと、さっきインターホンを押した本人、沢那楓は人の家に不法侵入・・・って、
「何で?」