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三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
夏休み音楽ライブ篇
77/116

第69話 音楽ライブ

どうもです!!


さぁいよいよ今回から、三姫の新章“夏休み篇”の第一部である夏祭りパートがスタートです!!

※夏休み篇は三つのパートに分かれています!!


 「ああ・・・あ・・・ぁ・・・」

 

 赤点取った・・・。

 

 化学と数学で・・・。

 

 もうオワタ・・・。

 

 「よぉ春吉!!」

 

 「ん? ああ、赤佐か・・・赤佐、あか、赤点ん・・・!!」

 

 パニックインオレ

 

 「何してんだお前・・・・・」

 

 「赤点嫌ぁ〜!!」

 

 夏休み補習決定。

 ああ、16の夏が・・・・・。

 

 「それより春吉、ちょっとお前に話が・・・」

 

 「赤点嫌ぁ〜!!」

 

 「あの〜、春吉?」

 

 「赤点嫌ぁ〜!!」

 

 「・・・・・」

 

 「赤点嫌ぁ〜!!」















 で、昼休み。

 

 「少しは落ち着いたか春吉?」

 

 「ああ・・・取り乱してしまって、申し訳なかった」

 

 赤点嫌ぁ〜!!

 

 「で、話って何?」

 

 「お前、意外と話聞いてたんだな。・・・まぁ、話ってのは・・・」

 

 そう言うと、赤佐はかばんから一枚のチラシを取り出した。

 

 「これだ」

 

 「ん?」

 

 第53回、葉城夏祭り!!

開催日:7月30日

午前10時〜午後9時

第一部:音楽ライブ

第二部:芸大会

第三部:夕涼み会

第四部:花火大会

開催地は葉城川グラウンド









 「これって、毎年やってる夏祭りの・・・」

 

 確か、俺が小さい頃、まだ夜逃げ前の真面目だった両親によく連れていってもらったものだ。

 

 「そう、毎年恒例の葉城夏祭り」

 

 赤佐はグイッとチラシを見せる。

 

 「でさ春吉、よかったら一緒に第一部の音楽ライブに参加しないか?」

 

 「音楽ライブ?」

 

 音楽って・・・たっつあんの受け持ち教科。

 

 「そう。音楽ライブは一般参加者達が、吹奏楽、オーケストラ、バンド、はたまたピアノや三味線、合唱なんかで盛り上がる、夏祭り恒例のイベントだ」

 

 読者にも分かりやすい説明ナイス!!

 

 「で、今年の音楽ライブの担当者が俺の親父でさ、何だか今年は参加者が少ないらしいんだって」

 

 「・・・なるほど」

 

 大体話分かった。

 

 「つまり、参加者が少なくて困ってるから、俺らに数合わせのため参加してくれと?」

 

 「その通り!!」

 

 やはりか・・・

 

 「でさ、春吉参加してくんない?」

 

 「参加っつったって、俺何も楽器出来ねぇぞ?」

 

 俺、吹奏楽もギターもバイオリンもピアノの三味線も何も出来ない。

 合唱は・・・無理。

 

 「・・・春吉、今日何日だと思ってんだ?」

 

 「今日は8日?」

 

 「夏祭りの日は?」

 

 「30日?」

 

 「つまり、あと20日くらい練習日はある」

 

 「なっ・・・」

 

 れ、練習だと!?

 

 「春吉・・・バンドやらないか?」

 

 「バンド・・・」

 

 だから俺、ギターは・・・

 

 「お前はボーカルでいいから」

 

 「ぼ、ボーカル!?」

 

 歌うの?

 俺が?

 

 「バンドだと、6人くらい人数欲しいな・・・」

 

 「ボーカルか・・・」

 

 「ギター2人、ドラムス、ベース、キーボード、ボーカルの6人だな」

 

 「俺がボーカル・・・」

 

 「俺は昔、ギターかじった事あるからいいとして、あとは・・・」

 

 「俺が歌う・・・夏祭りで・・・」

 

 「・・・ピアノ習ってる奴とか当たるか」

 

 「・・・フフフ」























 で、

 

 「春吉、あと4人メンバー集めてきて!!」

 

 と、赤佐に言われた。

 

 ってか、もう俺参加決定なのね・・・。

 

 「あと4人か・・・」

 

 あとはギター1人、ドラムス、キーボード、ベースか・・・。

 

 「・・・もう、テキトーに集めるか」

 

 俺にそんな都合よくギター出来る知り合いなどいない。

 

 幸い練習日は20日くらいあるらしい。

 もうこの際、素人でもいいや。

 

 ・・・ちなみに、夏祭りの音楽ライブ、優勝チームには豪華商品がでるらしい。

 豪華・・・商品・・・

 

















 翌日、昼休み

 

 「赤佐、メンバー連れてきたぞ」

 

 「マジで!? ってか1日でか!?」

 

 フッフッフ、昨日あれこれ使って集めたメンバーじゃ!!

 

 「フッフッフ、赤佐君、驚くなよ?」

 

 「あ、ああ・・・」

 

 「フッ、では皆さんこちらへ!!」

 

 で、

 

 「春吉、凄い物ってなんだ?」

 「・・・豪華な物?」

 「春、凄くて豪華な物って何?」

 「春吉くん、相談っていうのは?」

 

 「・・・・・」

 

 赤佐、フリーズ中。

 

 「フッフッフ、こやつらが我がバンドのメンバー達だ!!」

 

 大魔神、無口、ダーク生徒会長、財閥(他クラスだが)。

 

 「・・・春吉よ、これは一体?」

 

 「全員、我がバンドメンバーだ」

 

 えっへん!!

 

 「ちげーよ、ってか、みんな楽器やった事は・・・・・?」

 

 「知らん」

 

 「はぁ?」

 

 赤佐、壊れ始める。

 

 「ちょ、えー!? みんな初心者!?」

 

 「大丈夫だよ多分、練習すれば」

 

 一方・・・

 

 「春吉、豪華な凄い物って何だよ?」

 「・・・凄い物?」

 「春、本当に凄くて豪華なの?」

 「春吉くん、相談って・・・?」

 

 少し黙ってほしい。

 

 「春吉、おい春吉よ」

 

 「ん?」

 

 「この4人、何でつった?」

 

 「・・・秘密」

 

 フッフッフ、さぁ、春吉バンドの始まりだ!!

ミニコーナー!


キャラクターデータ集!


第三回はよく聞く音楽!


春吉:ポップ系全般

美羽:ノリノリ系

楓:ロック

小夜:バラード

亜希:民謡、演歌

夏哉:洋楽

香音:きゃぴきゃぴ系

権三朗:聞かない

赤佐:ヘビメタ

秋馬:落語(音楽?)

冬希:クラシック




では!!

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