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三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
日常篇・夏
76/116

第68話 期末テスト


 期末試験前日の夜。

 

 俺はこがねを連れて、夜の散歩中。

 

 「はぁ〜・・・」

 

 あーあ、明日はもうテスト・・・。

 俺、ほとんど勉強してないよ。

 

 今日はテスト前日なので学校は午前のみ。

 学校から帰ってきたら、自宅でジャ〇プ読んで、モン〇ン3やって、ドラマの再放送見て、小説読んで、アイス食べて・・・。

 

 「・・・・・」

 

 明日のテスト、もう諦めようかな?

 それとも今日、徹夜するか・・・?

 

 「つーか俺、進学するか就職するかすら決めてないからな・・・」

 

 たっつあんからは「さっさと進路決めろ」とか言われてるけど・・・。

 まぁ、まだあと一年半ぐらいあるのであって。

 進路今だ未定でも、多分大丈夫なのであって。

 

 「ああ・・・もういいや」

 

 「ワンっ!!」

 

 俺は全てを投げ出す事を決意する。

 

 





















 で、散歩の休憩地点、駅前の公園に到着。

 

 「あ〜、もう7月だし、夜でも暑いな・・・」

 

 「ワン〜っ」

 

 あぢ〜!!

 明日からもう7月。

 

 7月は期末さえやっちゃえば、あとはもう夏休みみたいなものだ。

 

 「はぁ〜、今日は熱帯夜かチキショー」

 

 俺は公園のベンチに座り、一人歎く。

 

 空はもう真っ暗。

 近くに駅があるので、辺りは明るい。

 

 ・・・ああ、星が見えない。

 今日は曇りか?

 

 その時・・・

 

 「・・・春吉?」

 

 「ん?」

 

 公園の前の道路に、知ってる顔が。

 

 「・・・やっぱり、春吉だ」

 

 「ああ、小夜か」

 

 そこにいたのは小夜。

 手にはマツ〇ヨの袋。

 

 「・・・春吉、何して・・・っ犬!?」

 

 「あ? どうした?」

 

 何だか小夜は、こがねに超反応。

 

 「犬・・・」

 

 恐る恐る近付いてくる小夜。

 何か可愛いな。

 

 「コイツはこがねって言って、今ウチで飼ってる柴犬だ」

 

 「ワンっ!!」

 

 ってか、小夜犬嫌いだったっけ?

 

 「こがね・・・成金みたい」

 

 「そこは黄金色みたいと言ってほしい」

 

 正直、最近自分でも成金感が・・・。

 

 「・・・ねぇ春吉」

 

 こがねの前にちょこんとしゃがみ、俺に対して上目状態の小夜。

 VERYGOOD!!

 

 「な、何だ?」

 

 「・・・モフっていい?」

 

 モフる?

 何の事、モフるって?

 

 「まぁ・・・いいよ」

 

 「・・・ありがと」

 

 そして、

 

 「・・・えいっ!!」

 

 むぎゅぅぅぅぅ!!

 

 「ワンっ!?」

 

 小夜、こがねの首もとに抱き着く。

 で、指でこがねの首もとの毛をモフモフ。

 

 「・・・柔らかい」

 

 「・・・ワン!」

 

 小夜は楽しそう。

 ちょっと微笑んでるし。

 

 一方、こがねは

 

 「ワン・・・・・」

 

 ・・・苦しそう。

 頑張って耐えろ、こがね!!

 

 「・・・モフモフ」

 

 「・・・ワン」

 

 変に和んだ。





















 で、小夜と別れ再び自宅へ。

 

 「さてと、やっぱ少しでも勉強するか」

 

 何となくだけど、勉強する気が出て来た。

 

 何故だろう・・・今ならいける!!

 和んだからか? さっきのモフモフに和んだからか?

 

 とにかく、勉強するなら今しかない!!

 

 「うおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 いくぜぇ!!

















 で、結局徹夜。

 

 翌日、テスト。

 

 「春・・・あんた」

 

 「あ?」

 

 「昨日徹夜?」

 

 「徹夜」

 

 「隈・・・すごいよ」

 

 で、テスト中

 

 「ZZZ・・・」

 

 で、まさかの

 

 「・・・・・」

 

 RPGに。

 ※RPG=レッドポイントゲッター、つまり赤点取った。

 

 あああぁぁぁぁ!!

ミニコーナー!


キャラクターデータ集!


第二回は好きな食べ物!




春吉:米

美羽:チョコレート

楓:甘いケーキ

小夜:うどん

亜希:マドレーヌ

夏哉:林檎飴

香音:葡萄ぶどう

権三朗:鰻の蒲焼き

赤佐:ズワイガニ

秋馬:馬刺し

冬希:枝豆


古宇宮:牛肉

牛渓:プリン

守屋:飴玉

櫛山:キャビア




ではまた次回で!!

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