第67話 先輩の秘密
本谷 雛乃
我が葉城高校三年一組在籍、柔道部所属。
頭いいし運動も出来る
スタイル抜群
性格も明るい
綺麗なお姉さんと言うよりかは可愛い先輩
同級生や後輩からよく慕われている
しかも、去年のミス葉城!!
「まさに、葉城の宝」
「キモいぞ、ゴンちゃん」
「ご、ゴンちゃ・・・って、俺は権三朗だ!!」
「へいへい」
現在、俺はゴンちゃんと共に学校登校中。
で、何となく昨日赤佐が言ってた本谷先輩ってワードを出したら、このゴンちゃんが異様に反応してきて・・・。
「本谷先輩にはファンクラブが出来てる程、人気が高いんだ!!」
「ファンクラブって、バネ人間かよ・・・」
何だか最近、葉城の生徒は顔面偏差値が低い、って設定があやふやになってきている気が・・・。
まぁでも、権三朗の顔面偏差値は低いし。
「しかも本谷先輩、柔道部所属だろ? 可愛いしカッコイイ!! まさに皆のアイドルなんだよ!!」
「ふ〜ん、柔道部ねぇ・・・じゃあ、あの大魔神さんは?」
ヤツも柔道部。
「あ〜、あいつはパス。見た目は可愛いけど、中身がなぁ〜・・・」
「中身が何だって?」
突如、背中に走ったのは冷たい汗。
「おい、中身がどうした? ああ?」
う、後ろから大魔神オーラが・・・。
はい、死亡フラグ立った。
で、その日の昼休み。
俺は昼メシのヤキソバパンを求めて、購買部に来ていた。
「おばちゃん、コロッケパン一つ!」
「すんませーん、コーヒー牛乳二つ!」
「チョココロネまだあります?」
「カツサンドとメロンパン!」
「スマイル下さぁ〜い!!」
・・・人が多い。
チキショー、これ絶対時間掛かるよ・・・。
早くしないと野郎共が先に昼メシを終えてしまう!!
「・・・はぁ」
何だか最近、ため息ばかりだなぁ。
その時、
バサッ・・・
「ん?」
何か落ちた音が。
で、何となく足元を見てみると・・・
「あ!!」
そ、そこにあったのは・・・メイドなアニマル6巻!!
「嘘だろ・・・6巻の表紙、狼っ子なんだ・・・」
見たいな事を考えていると・・・。
サッ!!
超マッハな速度で、誰かが本取った!!
ってか、この人・・・
「・・・・・」
その人は、超焦り顔でこの場から立ち去ろうとする。
しかし、俺は何を考えたのか・・・
「あのー・・・本谷先輩ですよね?」
向こうは俺の言葉に、ぎょっとした顔で振り向いた。
この瞬間、俺の頭の中に浮かんだ言葉。
・・・何で今俺、この人呼び止めたんだ?
で、何故か成り行きで葉城高校ロータリーのベンチへ。
現在先輩と二人っきりの状態。
「君・・・昨日、確か本屋にも・・・」
「あー、まぁ、はい」
「・・・・・」
スーパー気まずい!!
先輩、何か俯いちゃってるし。
・・・ん?
あれ? 今、先輩の持ってる財布のストラップって・・・。
花嫁DOGの犬ノ助?
・・・ん?
あれ? 今、何となく見えた先輩の財布の中身、その中にあったのは・・・。
メイドなアニマルの初版特典の特製キャラクターしおり?
・・・まさか
「あのー・・・」
そうさ、100%の勇気で聞いてみる。
「先輩って、もしかして二次元派・・・」
「お願いッ!!」
うわッ!!
この人突然、手ぇ握ってきた!!
「この事は誰にも言わないで!!」
「はい?」
えー、何この展開。
「私が二次元オタクだって事、誰にも言わないで!! お願い!!」
まさかのギャップ!!
「あのー、先輩?」
「もし私が二次元オタクの腐女子って周りに知れたら、もうこの学校ではやっていけないの!!」
「いや、だから」
「お願い! 私、学校では真面目な子になりたいの!!」
「・・・・・」
そ、そんなキラキラした目でこっちを・・・
か、可愛い・・・。
「君、名前は?」
「あー、木山です」
「じゃあ木山君、この事は二人だけの秘密って事でいい?」
「あー、はい」
まさかの新キャラは二次元派の子でした。
新ミニコーナー!!
キャラクターデータ集!
今回から五回に渡って、キャラクター達のどうでもいい個人データを公開!!
第一回の今回は、キャラクターの誕生日!!
4月10日:赤佐 大輔
4月23日:水岡 香音
5月19日:櫛山 博一
6月5日:古宇宮 友喜
7月7日:吉崎 夏哉
7月24日:濱垣 美羽
8月1日:重原 権三朗
8月18日:牛渓 則夫
9月7日:荏咲 小夜
10月31日:瀬良 秋馬
11月2日:守屋 徹
12月16日:沢那 楓
12月30日:渡邉 亜希
1月1日:梨本 冬希
1月14日:本谷 雛乃
2月3日:木山 春吉
これ、実は今後の物語の伏線です。
ではまた次回で!!