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三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
青上強襲篇
61/116

第54話 北と南

ども!!


今回は春吉目線と冬希目線でお送りします!!


 葉城の皆様を助ける、大作戦の実行。

 

 青上工場第一倉庫、北入口。

 

 




 「・・・来ましたね」

 

 「・・・・・」

 

 俺と夏哉は北入口へやって来た。

 そして、北入口には・・・

 

 「マジでか・・・」

 

 そこにいたのは、古宇宮と牛渓。

 

 「・・・読まれたか」

 

 夏哉はボソッと呟く。

 

 「・・・フフフ、木山に吉崎・・・」

 

 不適に笑う古宇宮。

 相変わらずキメェな。

 

 「・・・おい春吉」

 

 「ん?」

 

 小声で話し掛けてきたバネ人間。

 何だ?

 

 「お前、ここであの二人を引き付けとけ」

 

 は?

 

 「ここに二人いるって事は、どこかの入口ががら空きって事だ。俺、ちょっくら東入口行ってくるから、あの二人よろしく」

 

 「はあ!?」

 

 え、何?

 喧嘩ど素人の俺に、喧嘩最強集団のリーダーとその相棒を引き付けとけだ?

 

 「む、無理っス!!」

 

 無理無理無理無理無理無理無理無理無理だ!!

 

 「うるせぇ、とにかく頼んだぞ」

 

 ってうおぉぉい!!

 あいつ、全力疾走で東入口に向かっていきやがった!!

 

 「ちょ、ちょっと・・・」

 

 「フフフ・・・」

 

 ひ、ひぃ〜!!

 や、やばい・・・

 

 「・・・牛渓、奴を追え。コイツは僕が狩っておこう」

 

 「・・・御意」

 

 ってうおぉぉい!!

 ウシタニ君も全力疾走で東入口へ・・・

 

 な、夏哉・・・お前の行動意味ねぇー・・・。

 

 「フフフ・・・」

 

 ハッ!!

 この不気味な笑い声!

 

 「さて・・・僕らも殺り合おうか」

 

 ・・・・・無理だ。












―――――




 一方、南入口。

 

 僕と秋馬君の目の前には、二人の男の人が。

 

 「アッヒャッヒャッ!! 俺ぁ守屋徹、俺の相手してくれんのは誰だ?」

 

 金髪のリーゼント、グラサン、手には全ての指に銀色の指輪、腰にはパンパンのポーチが四つ。

 

 チャラい人だな・・・

 

 「・・・俺は櫛山博一。ブルーパンチ幹部」

 

 もう一人は大人しそうな細身の男性。

 けど・・・右手に金属バット、左手に釘バット・・・。

 こ、怖い・・・。

 

 「二人か・・・」

 

 秋馬君は恐怖心とかないのかな・・・?

 全く動じてないし・・・。

 

 「・・・冬希よ」

 

 「えっ?」

 

 その時、突然小声で話し掛けてきた秋馬君。

 

 「作戦変更だ。ここに二人いるって事は、どこかの入口ががら空きって事だ。・・・ここは僕が引き付けておくから、冬希は西入口へ走ってくれ」

 

 「西入口? って、それじゃあ秋馬君は・・・」

 

 「大丈夫だ。瀬良家の血を継いでいるこの僕が、不良共に遅れをとるものか!!」

 

 そんな・・・

 

 「それに、今日は皆武器持参だ。少し卑怯だが、武器さえあればあんな奴ら、ちょろいものだ」

 

 ・・・そう。

 今日はみんな、それぞれ武器を持参してきている。

 

 もちろん僕も・・・

 

 「行け冬希、早く!」

 

 「・・・うん!!」

 

 僕は・・・秋馬君を信じる事にした。

 西は確かあっち。

 

 僕は全力疾走で西入口へ向かい、走りだした。

 

 「・・・逃がさない」

 

 後ろから誰か追ってくる・・・けど、僕は振り替えらずに走った。

次回より四人それぞれのバトルが!!


青上強襲篇も佳境突入です!!

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