番外話 三姫短編集
ども!!
本来なら、三姫月間第四弾は「魔法戦士ワイバーンナイト」なんですが、ちょっとこっちの事情で、ワイバーンは三姫月間第六弾に変更。
代わりに今回は、第六弾に予定していた「三姫短編ギャグ集」を、ワイバーンの代わりに第四弾としてお届けします!!
急な変更についてはお詫び申し上げます。申し訳ございません。
では、シリアス0%の特別ギャグ短編集、どうぞ!!
三人の姫と一人の手下の物語
超短編ギャグ集!!
【小夜の好み】
小夜は何気に色黒の人が好みらしい。
「なぁ小夜、藤〇弘とみ〇もんたとでは、どっちが好きなんだ?」
「・・・う〜ん・・・物凄く迷う」
「マジで・・・」
どこがいいんだろ?
「じゃあ、その二人以外で好きな芸能人は?」
「ケ〇ン・コスギ!」
そ、即答!?
「・・・春吉」
「あ?」
「・・・やって!!」
「はい?」
「・・・コスギ!!」
モノマネ無茶振りには、もう慣れた!!
「では・・・ファイトイッパーツ!!」
「・・・微妙」
【楓のコンプレックス】
牛乳嫌いなくせに身長伸びろと言う、超理不尽な願いを持つ楓。
「お前、何で牛乳だめなの?」
「だ、だって・・・牛の体内で形成された白い液体・・・」
そう言えば、そんな事言ってたな。
「じゃあ、そう思わなければいいんだよ、いわゆる気の持ちようってやつ」
「え〜・・・」
「いいからいいから、一回飲め!!」
「ちょ・・・むぎゅ」
強引に楓の口を開け、たまたま権三朗の席にあった牛乳を投下!!
「吐き出すなよ?」
「・・・(コクリ)」
相当つらいのか、半分涙目の楓。
「そうだな・・・じゃあ今お前が口に入れてんのはカル〇スの原液って事で。さぁ飲んだ!!」
「む・・・・」
おお、こやつ何とか飲み込もうとしている!!
えらい!!
「これはカル〇ス、これはカル〇ス」
その時!!
「おい春吉、ここにあった俺の牛乳知らないか?」
「ブーーーッ!!」
ぎゃあああぁぁぁぁぁぁ!!
【美羽の生徒会朝会】
我が葉城高校には、月イチで生徒会朝会なるものがある。
主な内容は各委員会からの活動の報告、生徒会からの生徒への生活面での注意など。
で、毎回朝会の最後には生徒会長の話なるものがある。
まぁ、軽く2、3分話す程度なのだが・・・
ウチの生徒会長はすぐに上がる。
4月の場合
「み、みなささん、ごごご入学おめ、おめでとうございます!!」
噛みすぎ、2年3年は進級だし。
5月の場合
「ゴーデンウィーク中にあ、あああった柔道部のたた大会で、は葉城は見事2位に、にににいちゃんッ!!」
ゴーデン? にいちゃん? 妹キャラですかコノヤロー!!
6月の場合
「ら、来週からきゅ、球技大会があ、ありんす!! みんな頑張って欲しいでご、ごわす!!」
語尾がなまった!?
何故、コイツは生徒会長になったんだろうか?
【亜希のお嬢さま】
渡邉財閥次期当主の亜希は、かなりの天然お嬢さまである。
しかも若干妄想癖あり。
「春吉くん」
「あ?」
「これ見て下さい!」
そう言って差し出してきたのは、
「え、何コレ・・・」
目の前には、大量の消しゴムの山。
軽く1000個はあるのではないか・・・
「知ってます? 新しい消しゴムに好きな人の名前を書いて、それを一切他人に触れられる事なく使い切ると、その書いた名前の人物と結ばれるっていうおまじない!!」
「はい!?」
何かオチ見えた!!
「春吉くん、今からこの消しゴムに私の名前を書いて、誰にも触れられる事なく使い切って下さい!」
「何だそれ!?」
きょ、強制ですか?
「私は将来、春吉くんと結ばれる身。今から結ばれる練習をしないと!!」
「はぁ!?」
意味分からん!!
「いいから早く!! サインペンは用意してありますから!!」
「えっ・・・つーかコレ、消しゴム何個あんの!?」
「占めて一万個!!」
「はぁ!?」
やべ、思考停止しそう。
「ささ、早く!!」
「え、ちょ、まっ・・・だからまだ結婚とかは・・・」
「レッツ、名前書き!!」
亜希はノリノリだぁ!!
その後、昼休み全てを使い、半ば強制の名前書きは終わりを迎えた。
一万回も渡邉亜希って書いたから、午後の小テストの名前欄に渡邉亜希って書いちゃって、みんなに笑われました。
で、消しゴムはと言うとね・・・。
「あ、春吉くんが消しゴムに名前書く度、一個一個私が手に取って確認作業してたから、おまじないの効果って・・・」
で、消しゴム一万個は亜希が持って帰りました。
昼休み返せ!!
【春吉と深夜アニメ】
俺はよく深夜アニメなるものを見る。
作者もこの頃になって深夜アニメを見始めたので、その影響かもしれない。
「いいか権三朗、深夜アニメってのは、リアルタイムで見るから面白いんだよ!!」
「は? 普通DVDやブルーレイに撮って、次の日学校から帰って見るのがオツなんだ!!」
あ、ちなみに権三朗もアニメ仲間。
彼曰く“俺はマニアじゃない、オタクだ”だそうです。
「権三朗いいか? 深夜アニメっつーのは、よくこんな深夜まで起きていられたね、偉いね、ではご褒美にこの面白く、深夜ならではの規制の緩いお色気アニメを・・・ん?」
いつの間にか、周りの視線が変態に向けられる視線になってました。
「に、二次元に恋して悪いかぁ!!」
権三朗は泣きながらそう訴えてました。
さすがの俺も引きました。
【夏哉と香音】
この二人は、もはや奇跡と言っていいくらいの、ラノベによくあるパターンの男女。
ツンな男にデレな女。
きっと二人が合体したら、程よいツンデレキャラになるだろう。
あ、ちなみに男のツンデレはお断りだよ。
「・・・ツンデレ?」
「はい?」
ん?
なんか殺気を感じるなぁ〜。
なんか、振り返ったら死亡フラグが立ちそうな・・・。
「・・・振り返えんなくても、フラグ立ててやるよ」
こやつ、人の心の声を聞けるのか?
「・・・・・」
「・・・バネ人間さん、とりあえずごめんなさい・・・」
「・・・シバく」
【三姫と春吉】
「そう言えばさ、六組の中田さん、また彼氏に浮気されたんだって」
「うわ、最低だな」
「・・・酷い」
「・・・・・」
俺は思う。
ガールズトークって、なんで他人の恋愛をあーだこーだ言うトークなの?
他人の恋愛に口出しするなんて、野暮がすることだし。
「ねぇ春!!」
「あい?」
ん?
何だ?
「あのさ、私達三人の中で、誰が一番可愛い?」
「・・・は?」
なに言ってんの、このバカは?
「春吉、真面目に答えろ!! あ、あたし達の中で一番可愛いのは?」
「・・・何で、そう言う話になったのかをまず知りたい」
「いや、ただ何となく・・・」
・・・そういや俺、コイツらに格付けした事無かったな。
「一番可愛い奴? そうだな・・・」
・・・改めて見ると、葉城可愛い子ランキング上位の三人だけあって、意外とみんな可愛い・・・ってオーイ!!
コイツらは幼稚園からの付き合いで、決して恋愛対象には・・・
「お、お前らばかか!! 俺がお前らなんかに順位を付けられるかッ!!」
結果、無難な対処をとってみた。
「・・・あっそ」
「・・・・・」
「・・・春のバカ」
・・・あれ? みんなの態度、おかしくないか?
急に黙り込んじゃって・・・?
「空気を読め!!」
何となく、自分にツッコミ入れてみた。
三姫月間第五弾は、三姫の世界感の設定公開!!
何とか今日中には掲載する予定です!!
第六弾は、今度こそ魔法戦士ワイバーンナイトの短編読み切り!!
第七弾は、ちょっとした発表です。
気付いたら7月もあと3、4日しかない!!
三姫月間、超加速でラストスパート突入です!!