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三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
青上強襲篇
48/116

第46話 襲来


 「あ〜・・・」

 

 「・・・・・」

 

 「あ〜・・・」

 

 「・・・・・」

 

 「あ〜・・・」

 

 「・・・あの、か、楓さん?」

 

 「あ〜・・・?」

 

 「ど、どうかしましたか?」

 

 現在、下校中。

 隣には楓と美羽。

 

 あ、卓球っすか?

 いや、はい、ウチのクラスは初戦敗退ですけど?

 え?はしょるな?

 だって・・・

 

 地味じゃん、ぶっちゃけ卓球って。

 (全国の卓球ファンの皆様、すみません)

 

 ちなみに作者も中学時代は卓球部でした!!

 (どーでもいい情報でした)

 

 で、美羽の提案(正確には強制)により、これから小夜の家に行くところ。

 

 あ、理由?

 なんかね、美羽さんは今日学校を休んだ小夜の疲労を心配しているようで、お見舞いがてら、また家事等を手伝いに行くらしいです。

 

 「はぁ、真面目やなぁ・・・」

 

 で、

 

 さっきから楓の様子がおかしい。

 

 「あ〜・・・」

 

 何かふらふらだし。

 

 「おい、大丈夫か?目ぇ死んでるぞ?」

 

 「あ〜・・・大丈夫じゃねぇ」

 

 なんだ?熱でもあんのかコイツ?

 

 「あ〜・・・血が足りねぇ〜・・・」

 

 「は?」

 

 え?血?

 ドラキュラ?

 

 「今日、二日目だからさ・・・」

 

 「なッ・・・って、下ネタかいッ!!」

 

 帰れ!!

 

 「あ〜・・・レバー食べたい・・・」

 

 マジで帰れ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 で、南葉城駅。

 

 「楓、大丈夫?」

 

 「サンキュー美羽、多分大丈夫・・・」

 

 まだその話!?

 ってのは置いといて。

 

 「・・・げ、5分前に電車行っちゃったのか」

 

 俺は一人、時刻表とにらめっこ中。

 

 「次は・・・げげげ、30分後・・・」

 

 まいったな・・・

 やっぱり南葉城は不便だなぁ。

 ここ、急行止まらないし、ホームに自販機ないし、さらに屋根はトタン。

 ベンチはボロボロの木製だし、トイレは臭い。

 

 「ちょいと、お二人さん!!」

 

 仕方ない、二人に今後の対策を・・・

 

 「・・・・・」

 

 ・・・あれ〜?

 二人の姿がないや。

 

 「・・・は?」

 

 トイレか?

 あ、いや、下ネタ的な意味ではなくて。

 

 「・・・ッたく」

 

 はぁ〜あ、暇。

 

 「・・・・・」

 

 ・・・暇や。

 

 「・・・・・」

 

 ・・・どうするか。

 このまま暇の描写だけでは、読者の諸君は間違いなく飽きる。

 

 「う〜ん、何か打開策を・・・」

 

 その時・・・

 

 「やあ」

 

 ・・・ん?

 男性の声?

 

 「君、葉城高校の生徒だよね、その制服」

 

 「あ?」

 

 俺が後ろへ振り向くと、そこには大人しそうな青年が一人。

 

 「・・・こんにちは」

 

 「誰?」

 

 いやマジで。

 

 「・・・そんな怖い顔しないでよ、葉城高生」

 

 「・・・あ」

 

 あ、もしかしてこの人、ウチの両親の借金関係の人か!?

 

 「・・・僕の名前は古宇宮友喜。青上高校生だ」

 

 「・・・はい?」

 

 予想外れ。

 どこぞの高校生かよ。

 

 「・・・あのさ、もう一度確認するけど、君、葉城高校生だよね?」

 

 「あ、ああ」

 

 何だコイツ・・・

 

 「・・・そうか」

 

 不適に笑う古何とか君。 

 「じゃあ・・・」

 

 ドシンッ!!

 

 「・・・ッ!?」

 

 突然、背後に人が!?

 しかも、なかりの大男ときた!!

 

 「・・・さよならだ」

 

 「あ?」

 

 次の瞬間!!

 

 大男の拳が、放たれた。

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