第40話 サッカー
「・・・今思うと、秋馬の家って・・・」
お坊ちゃま家?
「・・・春吉?」
「あ、いや、なんでもない」
いかんいかん、今は大事なクラスメイト達が、必死にサッカーをしているのだ!!
「・・・に、しても」
予想は出来ていたが。
「スーパー楓シュートッ!!」
バシュッ!!
ゴール!!
楓のシュートが、またゴール!!
奴のネーミングセンスには、あえてツッコまない。
「・・・楓、凄い!」
小夜は少し興奮気味だし・・・。
あ、ちなみに俺と小夜はグラウンド北側、三組応援席にいます。
まぁ、他の連中もいるがな。
「よっしゃ〜!!」
楓、本日10本目のゴールに、大ジャンプ!!
あやつ、下手したらワールドカップ出れるんじゃ・・・。
一方の美羽は・・・
「はぁ、はぁ、はぁ・・・もうイヤ」
さっきから不運の連続。
開始1分
派手にすっ転ぶ
開始3分
仲間からのパスが顔面直撃
開始5分
フリーの状態でパスを受けた美羽、勢い余ってゴールに激突
開始8分
隣のグラウンドでやっている一年の野球の流れ球が直撃
現在、満身創痍の美羽さん。
「美羽ッ!!」
あ、楓が美羽にパスを出した。
「え、ちょ、まっ・・・ぶふっ!!」
バシンッ!!
美羽、自らの足に躓き転倒。
直後、楓のパスが倒れている美羽の顔面に落下。
そして・・・
「やっべ、美羽、大丈夫か!?」
美羽はもう、燃え尽きていた。
「うぅ・・・」
「お!」
美羽が目を覚ました!
「ここは・・・?」
現在保健室
さっきのスーパー楓シュートを顔面に喰らった美羽は、その場でダウン。
その時、たまたま女子の10分が終わったので、加害者の楓と、暇だったので小夜と俺とで美羽を保健室へ運んだのだ。
「うん・・・特にこれと言った怪我はしていないみたいだし・・・とりあえずは大丈夫」
と、養護教諭は言ってたっけ。
「大丈夫か、美羽?」
多少悪びれた様子で話す楓。
「うん・・・何とか」
まだちょいとフラフラ気味の美羽。
「しっかし、まさかあの楓のシュートを喰らって、まだ生きてるとは・・・あんたの生命力はたいしたもんだな」
俺だったら・・・今頃成仏してるかも。
「・・・春吉、喰らってみるか?」
「・・・遠慮する」
まだ死にたくないし。
「・・・・・」
一方、相変わらず無口の小夜。
なんか喋ろうよ。
「・・・そういや」
俺はふと、思い出す。
そう言えば俺、前ここでみ〇もんたやってスベッたんだよな・・・(詳しくは第3話)。
よぉ〜し!!
「おい、楓」
ターゲットは大魔神
「ん?」
「お前、今み〇もんたのモノマネやって」
「は?」
フッフッフ・・・
我が悪の陰謀。
「何でみ〇?」
「何でって、小夜が見たがってるから・・・」
俺は視線を小夜に。
頼む、乗ってくれ!!
「・・・見たい」
乗ったぁ!!
「え、マジで?」
「マジでだ。さぁ楓、早くみ〇のモノマネを!」
「・・・・・」
あの時同様、小夜の目は輝いておる!!
つーか小夜、み〇ファンなのか?
「え〜、何かハズいな・・・」
「大丈夫大丈夫、ほら、さっさとおやり!!」
プレッシャー!!
「じゃ、じゃあ・・・」
「奥さん、まだ諦めちゃ駄目だよ(み〇声)」
「・・・ふっ」
さ、小夜?
「アッハッハ!!」
み、美羽?
「お、ウケた!!」
どや顔の楓。
・・・っつーか、ええええええぇぇぇぇぇぇ!!
ウケてる!?
俺、スベッたのに!?
「よし、じゃあ次春吉、藤〇弘のモノマネやって!!」
「はッ!?」
ま、まさかの無茶ぶりきたぁ!?
「・・・春吉」
ぎゃ〜、小夜の目が、プラチナ色に輝いておるがな!!
つーか小夜、色黒好きなのか!?
「頑張って、春!!」
美羽はもうすっかり回復しとるし・・・
「いけ、春吉!!」
・・・ペッタンコ大魔神め、今度シバいてやる。
「・・・・・では」
もう、玉砕覚悟であります!!
「サバイバルぅ〜(藤〇声)」
「「「・・・・・」」」
・・・皆様、頑張った人に、白い目を向けるのは、止めましょう。
じゃないと、頑張った人のメンタルが持ちません。
まずは挨拶。
皆様、いつも三姫を御愛読頂き、誠にありがとうございます!!
おかげ様で、PVアクセス数が33333アクセスを突破!!
タイトルが三姫だけに、3のぞろ目は何だか嬉しい!!
さらに、このアクセス数、自分の全作品中、過去最高のペースで到達したんです!!
もうすぐで初掲載から約3ヶ月・・・って、また3なんですね。
そこで、皆様への御礼として、何か特別企画でもやろうかなぁ〜、なんて考えていたりします。
まぁ、今後の詳細は作者ページの活動報告や、三姫の後書き等でお知らせするので、よろしくお願いしまーす!!