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三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
球技大会前哨篇
13/116

第13話 弾丸サーブ


 「お〜し、じゃあ今から球技大会の説明するぞ」

 

 担任の和波が、黒板にでっかく(球技大会)と白チョークで書いた。

 

 ・・・今日は、あの小夜の家で家事をした日から二日後。

 あの後、小夜は念のため二日学校を休み、体力を回復。

 そして今日、見事復活登校を果たした。

 

 「いいかお前ら、我が校の球技大会は丸々一週間使っての大イベントだ」

 

 俺は担任の話を八割方無視。

 意識は担任、視線は右前方に座っている小夜。

 

 「・・・・・」

 

 あの日、俺は・・・小夜から・・・頬っぺたに・・・

 ハッと気付くと俺は、右頬を指で触っていた。

 

 ・・・・まさかね。

 

 「いいか?球技大会は6月の初めの一週間」

 

 担任はチョークで黒板に表を書く。

 

 月曜:バレーボール

 火曜:テニス

 水曜:サッカー

 木曜:野球

 金曜:バスケ

 

 「ウチは人数の関係上、一人最低でも二個は参加しろよ」

 

 二個・・・何にしようかな?

 My脳内イメージ

 バレー:バレーボール使い!?

 テニス:青学!?

 サッカー:ボールはいつでもトモダチさ!?

 野球:アストロ!?

 バスケ:キセキの世代!?

 

 うわ・・・・・さっぱりたな、俺の脳内。

 これ全部何のネタか分かった君は、相当なジャ〇プ通かもね。

 

 「なあ、春吉は何にするの?」

 

 左斜め前の席の男子、権三朗が聞いてきた。

 

 「う〜ん・・・どうしようかな・・・」

 

 迷う・・・。

 ちなみにだが、俺はそこまで運動が苦手というわけではない。

 むしろスポーツ万歳、勉強さよならと言った感じかな。

 

 「ちなみに俺は決めたぜ!!」

 

 権三朗君は胸を張りました。

 

 「・・・何にすんの?」 

 「そりゃ、サッカーとテニスでしょ!?」

 

 「・・・じゃあ俺はサッカーとテニス以外にしよう」

 

 「えぇっ!?」

 

 と、なると・・・

 

 「春吉、まさか俺の事・・・キライか?」

 

 「嫌いではなくはない」 

 「嫌い・・・ではなくは・・・ない・・・って、結局それ、俺の事キライって事じゃんか!!」

 

 「だってねぇ〜」

 

 冴えない地味脇役的ポジションだからかな?

 

 「ヒドイっ!!」

 

 その場でうわぁ〜ん、と嘘泣きを開始した権三朗。 

 ・・・ウザったい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「セイヤッ!!」

 

 ボッキュ〜ンッ!!

 

 ズボォォォォ!!

 

 「な・・・」

 

 俺、絶句。

 現在放課後の体育館。

 

 「凄いっ!!」

 「沢那さん凄・・・」

 「さすが・・・」

 

 ・・・今、何してんのかって?

 ああ、球技大会に向けての練習ですよ。

 今はバレーボールの練習中。

 ・・・ちなみに俺はバレーとバスケに参加予定!

 

 で、今は男子チームと女子チームに別れて試合中・・・。

 

 「さ、次いくぞ」

 

 そう言って楓はボールを上に投げて・・・

 

 「セイヤッ!!」

 

 バシッ!!

 

 時速110越え(多分)の弾丸サーブ!!

 

 ヒュンッ!!

 

 「・・・・・」

 

 ボールは俺の頬をかすめ床に突撃!!

 穴が空きました。

 

 「・・・・・」

 

 こ、声が出ない・・・

 

 「よぉ〜し、次!!」


 

 ヒュンッ!!

 

 ズバァァァァ!!

 

 地獄絵図とはこの事だな、うん。

 

 

 

 

 

 「あれは化け物だ。人間ではない」

 

 「バレーボールで床に穴空けるなんて、聞いた事ないぜ」

 

 「あれ、人に当たったら即死かな?」

 

 練習終わりの帰り道、俺は野郎共と愚痴のこぼし合い中。

 

 「つーかさっきのバレーの練習、こっちにサーブ回ってきたっけ?」

 

 「・・・きてない」

 

 今年の女子バレーはウチのクラスが優勝だな。

 

 「それより春吉、これからボウリングでも行かないか?」

 

 「ん?ああ、いいけど・・・」

 

 「よし、じゃあ決まりだな」 

 こうして俺らはボウリングへ。

 

 空はもう、オレンジ色に染まっていた。

 ども〜!!作者です。

 え〜っと、まぁ、ちょっとしたお知らせ。

 

 今までかなりのスピードで更新してきたこの小説ですが、このたび春休みが終わりを告げまして・・・

 そのため、勉強やら何やらで、今までよりかなり更新速度が落ちる事になると思います・・・。(作者は一般の学生です、ハイ)

 

 と、いうわけで、まぁ・・・お、お知らせでした。 何だかすみません!!

 

 

 

 で、次回(と、言うか今回?)より、この小説は新章突入です!!

 そう、球技大会篇!!

 新キャラも登場予定ですので、お楽しみに!!

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