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三人の姫と一人の手下の物語  作者: 五円玉
バスケ部夏合宿篇
113/116

第100話 鬼ごっこ

「なぜだ、なぜこうなった俺ッ!?」


俺はとにかく叫んだ。


え、キチガイ染みてる?


ノー!!


だってそうだよ!

みんなだって叫ぶよきっと!!




今、俺こと木山春吉は………


「木山覚悟っ!!」

「俺の餌食となれ!!」

「あ、こら逃げるなっ!!」


真夏の海岸、暑い砂浜の上で、


バスケ部のムサ男達に襲われていた。


「アアアァァァ!!」










事の発端。

それは今から約10分前。


「では、葉城バスケ部恒例、真夏の鬼ごっこやるで」


波紫先輩の意味不発言。




葉城バスケ部は毎年、海辺の町で夏合宿を行っている。


日頃は体育館でバスケ練習なんかをやるんですが。


毎年毎年、合宿2日目の午後は海で鬼ごっこをやるのが、葉城バスケ部の伝統なんだって。


どんな伝統だ。




で、まぁ要領としては増え鬼ごっこ方式。


初めは部長が鬼で、鬼にタッチされた人は鬼になる。

で、タッチした鬼も鬼のまんま。


そして、鬼が増えていく中で最後まで生き残った人が優勝。


んで、その優勝者に送られる商品ってのが……




「バスケ部マネージャーを1日好きに扱える権利や!」


だとよ。


「ちょ、波紫君何言って……」


「まぁまぁ、これもバスケ部員の士気を高めるためのモノや。マネージャーとして協力してくれへんの?」


「だ、だからってコレは……」


などというやり取りをさっき見た俺だが。

ここはあえてスルーで。




基本、葉城バスケ部の面々は非リア充達がほとんど。


バスケ部なのにモテてないという事に若干の驚きを隠せない俺。


普通、漫画の中のバスケ部員ってのはモテモテだぜ?




で。


「じゃあ、はい始めるで」


と言う波紫先輩の一言でNO青春なバスケ部員達は超真面目顔になり。


「……あ、俺は参加しない方向で」


とか言った夏哉は1人海の家でかき氷食べてるし。




「ふんがー!」


秋馬はやる気だし。


「……あぁ」


冬希はまさかの熱中症だし。


……はぁ。










葉城高校バスケ部夏のビーチ鬼ごっこ。


増え鬼ごっこで、最後まで残った人は女子マネージャーを1日自由に出来る。










「……何が女子マネージャーを自由に出来る権利だ。俺はそんなんいらねぇんだよ!」


開始10分で見事捕まった俺。


バスケ部男子は練習の時以上に素早く、また真剣に俺を追っかけてくる。


そして、俺瞬殺。


「……あいつら、どんだけマジなんだよ」


……怖かった、あいつらの顔。


で、ルール上俺は鬼になった。


けど、このまま鬼ごっこに参加してても虚しくなるだけなので、1人浜辺をぶらぶら。


辺り一面、海水浴の客ばかり。


……はぁ。


ちなみに秋馬は未だ逃走中。


テキトーに頑張れ。



「……何か走ってたら喉乾いたな」


炎天下の浜辺。


俺は喉の渇きを感じ、辺りをキョロキョロ。


そして近くに売店を発見。


ラムネとか売ってるかな?










「なぁ見たか? 売店の店員、めっちゃ可愛かったよな!?」


「ああ、マジ天使並みの可愛さだった!」


「天使ちゃんマジ天使!」


……飲み物を買いに売店へと向かう途中、すれ違った男達がしていた会話が何となく聞こえた。


その何となく聞こえた会話は、なんかこう……男のロマンを掻き立てるような内容で……




どうやら売店の店員は結構な可愛こちゃんらしい。


夏だね!

海だね!

女の子だね!


俺はちょっとの期待に胸を馳せ、売店へ。






「いらっしゃいませ」


売店……いや、どっちかと言うと海の家って感じの店。


簡素な木造の建物だ。


俺は建物内に入り、カウンターへ。


「すみません、ラムネ1つ……」


俺はラムネを注文すると同時に、何気なく顔をあげる。


さてさて、どんな可愛こちゃんかな………………………………………………………ん?


「……ラムネ1つでよろしいですか?」


……あれ?


あれれ?


あー?


「……お客様?」


俺ポカーン。


「……お客様、ラムネ……1つ?」


店員さんは確かに可愛い女の子だった。


これはうん、納得。


「……聞こえてる?」


店員は小首を傾げた。


「……あ、ああ。ら、ラムネ1つで」


俺、めっちゃ動揺しつつも我に返る。


「……ありがとうございます。では、合計150円になります」


「は、はぁ」


俺は財布から100円玉を取り出そうとチャックを開ける。


その時


チャリーン!


チャックを開けた拍子に、財布の中の100円玉が財布の縁からカウンターの向こう側に落下。


「……あ、100円落ちたよ春吉」


そう言って店員……小夜は100円を拾って俺に手渡した。


「あ、ああ……悪い」




……六角町、恐るべし知人率。






ってか何で小夜がここにっ!?

約半年ぶりに春吉達のお話を書きました!


お久しぶりです、作者です!


今回は記念すべき第100話だという事で、どっかのDJラジオはお休みして頂いて、真面目に後書きでも書こうかと思います。









大変長らくお待たせしてしまって申し訳ないです!


そして半年ぶりの1本目がまさかの第100話だという奇跡。


本当に半年ぶりなんで、キャラの性格やストーリーなんかもうろ覚え状態。


そして昨日1日をかけて本編を読み直し、何とか思い出したって感じです。






最近は変態物語やバトル元素ばっかり書いていたので、こんな平凡的ストーリーの三姫がとても新鮮に感じました。


春吉とか、もう久しぶりに会った人みたいな感覚で。


楓、小夜、美羽も本当に久しぶりで、なんか同窓会とかってこんな気持ちなんだろうなぁ……みたいな?


実際、Springの方は地味に書いたりもしていたりするんですが。




三姫、今後も多分ノロノロペース更新になると思いますが、宜しくお願いします!

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