研修2日目 夜
1時間後―――――――
城内の訓練場でさっきの兵士をひたすらボコボコにして、何を考えたのか、関係ない奴ら迄出てきてひたすらボコした後、話は聞こうかと王様と二人で話をすることになった。
チートって凄いね!プロム様に感謝!!と思いながら
とりあえず今能力の把握できているチートは
『ゾーン』、自分を中心に半径100m以内のモノすべての状態を把握できる、またその領域内であれば瞬間的に移動可能
『鑑定』お馴染みのやつ。
『言語変換』いわゆる翻訳機能、他の世界の言葉を勉強しなくていいって素晴らしい。文字を書く時は頭の中で文字が浮かんでくるとかでそれを書けばいいとか、まだ書くような作業したことないけど。
『能力増加』元々の身体能力等を引き上げることが出来る。ステータス的な数値が見えれば一瞬で確認できるもので、例えばレベル1で全ステータス中2桁になっているものがあれば優秀という世界ですべてのステータスが2桁スタートと言えばかなり優秀なのだろう
『経験値獲得率上昇』これのおかげでプロム様の元でちょっとだけレべリングさせて貰っただけで俺のステータス値は3桁まで届いている。普通の兵士相手じゃ子供と遊ぶようなもの、ましてやゾーンを使えばいつでも相手の背後に回って首トンして気絶させて終了ないしは腹パン1発でノしたりできるのだ。
一応レベルの概念があるおかげですべての能力が今後も上昇するし使えるチート能力も増える予定だそうだ。
でとある会議室には姫とか呼ばれてた女の子と俺と王様となんか偉そうな宰相とか呼ばれていたおっさん
「そもそも、魔王なんていないらしいしね」
これはプロム様に聞いたことから間違いない。
人じゃどうしようもない魔物もいるかもしれないが、そんなのは人が住むことの出来ないような魔窟とか呼ばれてもおかしくないような場所にいるくらいで基本的には食物連鎖の輪から外れるようなものはいない。
もしいるとすれば俺のように他の世界から呼び込まれた奴が自由気ままに暴れて無茶苦茶をやっているかもしれない程度。
「魔王がいない?どういう事でしょうか」
「ん?ただの魔物使いが才能を開花させていろんな魔物を使役して、魔物園を作って見世物にしたり、研究したりしてるだけでしょ」
「違います!この国には実際魔物の被害にあっているのです」
女の子は必死に否定しようとしてるけど、まぁそんなことはどうでもいい
「そりゃ、農作物を荒らされたり、人が襲われたりすることはあるでしょうよ。だって野生動物なんだもん」
「野生とは?」
「人間に飼われていない魔物ってこと、生きる為に動物を殺して食べる。それだけの事でしょ、まさか生きてるのに何も食べないとか思わないよね」
「・・・生きる為に襲う・・・ですか」
「この国の人は何も食べないのか?」
「いえ、そんなことは」
「君はどこで魔王はいないと聞いたんだい」
出来るだけ早いタイミングでプロム様の使者としての命を帯びていることを開示して欲しいと言われてるので迷うことはないんだけど
「法の女神プロム」
「なんと」
女の子は何も言わず出て行ってしまった。そのままお開きになったけど
俺どうすればいい?やる事はないので宛がわれた部屋に戻り、メイドさんに食べるものを持ってきて欲しいと頼んで一心地ついて出されたお茶や食事にすべて鑑定をかけて毒物が無いのを確認してから飲み食いして寝ることにした。
扉は内開きなんでおいてある家具で入り口を塞いでとりあえずの防犯するのも忘れずにした。
さて、夜中にはここを抜け出してこの世界で楽しく生きていきますか。
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