全員入場
前回の続き。
062 のデビュー公演への入場希望者は、
事務所の予想を超え、
62人よりはるかに多かった。
抽選に外れた人たちからの苦情も多く、
芸能事務所では
「45歳以下の女性」という条件だけは残して、
希望者全員を入場させることにした。
ただ、入場者が多くなるとトラブルも予想される。
芸能事務所では、女子で柔道やレスリングの元選手を警備要員にしてにらみを利かせたが、
大きなトラブルはなかった。
1回のライブへ集まる女子は、平均して200人超。
観客の中には062 と同じ服装(下はチョーミニスカに紙パンツ)の女性も多く、
45分の休憩時間では女子トイレがかなり混雑した。
ライブの間におもらしする女子も多く、替えのおむつを切らした場合に備え、
事務所が代替品を用意した。
女子トイレの個室には「ふた付バケツ」が置かれ、
汚れたおむつは必ずここに捨てるように告知された。
062 のライブDVD はファンクラブの会員だけに販売し、
ステージのほかに、おもらししたメンバーが退場してケアされる映像も挿入されている。
かんじんな部分には、モザイクがしっかりかけられ、
音声も「処理」されている。
062 のアルバムは、収録曲が少ないミニアルバムだが、
専門家からは「楽曲の粒がそろっている」と評価されている。
メンバーの日程はかなりゆるく、生理休暇が。
ライブのとき急に生理が来た場合は、補欠のメンバーがステージをつとめる。
2020年発刊のエンタメ雑誌の一部には、
「躍進が期待されるアーティスト」として、
062 が紹介されている記事も。
両チームのメンバーたちは、日々おもらししながらも、
次のライブに向けた予定をこなしている。
(完)