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底辺冒険者なんて言われてますけど実は元最強勇者です  作者: CLOWN888v
1章 湖の騎士ランスロットの反乱
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首謀者の正体

 ランスロットを後ろで操っている首謀者がいる、オレの発したその言葉に玉座の間にいたもの達がざわつく

「ふむ……して、何ゆえお主は首謀者がいると思ったのだ?」

 王は険しい顔で顎に手をあてながら言った

「理由ですがひとつめはなぜ今反乱を起こしたかです、反乱の理由にグネヴィアが関係しているなら今じゃなくても魔王を倒した後の3年間、オレが勇者をやめると言う話が出たときにでも謀反を起こせば良かった、だがそうしなかったのは暗にオレとの実力差が原因でしょう、ランスロットは勝てない戦はしない、ランスロットは聡明ですから、ということは今なら勝てるという自信があるからこそ反乱をおこした、そうなると大きなうしろだてが出来たという考えにいたるのではないですか?」

「……一理ある、しかし断定するにはいささか尚早なのではないか?」

「はい、あくまでここまでは国に戻ってくる間に考えただけの推測に過ぎません、しかし先程の声明で推測は確定になりました」

「何故だ?先程の声明は私も聞いていたが別段進行に滞りはなく見えたが?」

 王は不思議そうに聞く

「表面上はそうでしょう、しかしオレが見たかぎりあの声明の場に民達に紛れてこちらに敵意を向けているものが10、気配を出来るだけ民に紛れさせながらこちらを視察しているものが3はいました」

「声明をしつつそんなところまで観察していたのか……しかしそれではランスロットが送り込んできた刺客という可能性もあるであろう?」

「それだけではないです、大事なのはここからなのですがその内の一人が自身の目で見ているものを別の者の目に写す魔法「ビジョン」を使っていました」

 そこでオレは一呼吸おいてフーッと空気を吐き出してから続けた

「オレはその「ビジョン」にハッキングを仕掛けて投影先の人物を探ろうとしました、しかしジャミングを受けて顔までは見れませんでした、ですがその人物の力などの断片は見ることができました、その見えたものはランスロットでもマーリンでもなかった、断言できます……力や魔力のかたちが二人とは全く違ったからです」

「では何者だったのだ?」

 王が唾を飲み込む

「誰だかはわかりません……しかしその力にとても近いものをオレは感じたことがあります、しかしもうその者はいるわけがない、それと似てはいるけれど確実に別の者の力でした、力の波形は3年前オレが倒した……魔王のものと酷似していました」

 最初に少しざわついたあとは静かに話を聞いていた玉座の間に居たもの達、(まぁ人払いは済ませてあったのでオレと王とアカツキしかいなかったのだが)その者達がざわつき始めた

 王だけは冷静に聞いてきた

「それはまごうことなき事実なのだな……魔王が復活したということか?」

「はい、事実です、いえ、魔王が復活したわけではないと思います、確かに力の波形は似ていた、しかし所々に前の魔王には感じなかった力の断片を感じました、かといって魔王ではないからと気は抜けないでしょう」

「何故だ?」

 オレは右手の腕の鎧を外し上に上げた、王に見えるように

「っ!」

「「ビジョン」を通して見ただけでオレがこの状態です、覗いているのがバレて魔素を逆に流して反撃してきた」

 オレの右腕にはまるで火傷のようにDon't peek(覗いちゃダメだよ)と浮かび上がっていた

「それほどまでの相手なのか……ということはその者がうしろだてということか?」

 王がまた顎に手をあてながら言った

「いえ、違います……その者が敵の最強戦力であることは間違えないでしょうが今回指揮をとっている、ランスロットのうしろだてとなっているのはハッキングをしたときに見えたその者の横に立っていた者、隣国のキャメリアド王国の王、レオデグランス王です!」



一一一

一方キャメリアド王国では

「あーあ、ボクの目を通して王さまの顔見られちゃった!」

「そんな!どうするのです一一様!」

「まさか勇者様ってのがあそこまでできるとはねぇ、うーん、想定外っ!まあいつかバレるだろうと思ってたしぃ……うん、問題ないね!これから楽しくなりそうだねー!!」

 そう言うとピンクの髪の少年はキャッキャッと笑った

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