表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
250/312

♫249:倍強ですかーい(あるいは、香味焙煎/浮遊する塵芥)

 相手の「ダウト看破」にて評点を「2分の1」にされてしまった私だけれど、それでもまだ「40,000」がとこ、残ってはおる。そして、


 対する「少年くん」が、ここでしょっぱいDEPを撃ち放ってしまったのなら。


 「ダウト権」は使い切ってしまったは、「二敗目」を喫してしまったはで、ほぼほぼ勝ちの目は無くなると、言えるのではないだろうか。


 会場を包む空気はまだ、緊迫感を孕んだそれに支配されているかのようだ。いや待って。そんな楽観的な接し方で、勝てるほど甘い勝負だとまだ思っているのかよ私は……


 油断は出来ない。というかするな。まだ目の前の金ピカメイドの金色のカラコン嵌まった目は、こちらを真摯に見据えてきているじゃねえかよ。


 【F】あるいは【F★】を、少年くんが出してくる可能性を考えるんだ。


 私がそれを「スルー」してしまった場合、少年くんの評点は「2倍」となる。たかが「20,000pt」くらいのDEPでも、私の今の評点「40,000」を、超えてくることになる。


 もし【F★】でも通されたのなら……? 「二勝一敗」と逆転を許してしまうことになる。しかも「通す」のが最も困難と思われる【F★】をうまく使われてしまうことにも……なるよね。うううううぅん……


 図らずも、カジノでのディーラー的立ち回りを要求されているようにも感じている。よし、ならば、いつものようにクールに考えるんだ。


 ……仮にしょっぱいDEPを少年くんが放ってきたのなら……?


 それは、「真実(トゥルー)」ってことになるんじゃないの? こちらの「ダウト」を誘発しての、さらにの「二勝」を狙っていくという……一石二鳥の手筋に思われる。


 なら何だろうとダウトはしない方がいいのか……? 思考はおんなじところをぐるぐる回ってしまうけど。


 向こうの立場になって、もう一度考えてみよう。


 少年くんの「ダウト宣告」、それは当たりだったけど、その代償はかなり大きいと思われる。以降ダウトが出来ないんだから、「Fチーム(こっち)」の【T☆】は、ノーガード、いやそれ以上の「2倍」で受けなくてはならないことになる。


 余程のことが無い限り、その「二勝」は私らチームに転がり込んでくることになるだろう。それでもう勝負が決してしまう展開だってあるはずだ。


 であれば、この時点で【T☆】を通してくることもあり得るんじゃ……? 私が何が何でもダウトしてくるという思考を読んでの、「2倍付け」を想定しての【T☆】。うううぅん、考えれば考えるほど分からなくなってきているよ……


 とにかく、少年くんのDEPを聞いてから、判断/決断するしかないッ!!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ