表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
才能の書〜溢れる才能と林檎〜  作者: slime
首都への旅
4/19

隣街への道

設定は終わりと言ったのに、また説明的な感じになってしまった…

 村や街の近くにはモンスターは出現しない。国から魔除けの魔道具(マジックアイテム)ホーリーアミュレットが全ての村や街に支給されるからだ。そのアイテムは、大きな石の形をしており、その昔、国が抱える魔法使いが頑張って作ったと言われている。

「そろそろモンスターが出てくるとこまで来たよな。スライムとかゴブリンとか出てくるのかなぁ。」

 と、その時、街道沿いの森から一匹のモンスターが‼︎

  ガサガサガサッ


   オーク が あらわれた!


「ん?あれ?スライムは?ゴブリンは?」

 人生そんなに甘くはないようだ。

「これは…うん。戦っ略っ的っ!撤退ぃ!」

「ブモォォォー!」

「ギャーーーッ!!」


 ウダリネとヴァリーキを結ぶ街道には、街道沿いの森から時々オーク(←めっちゃ強い やばい)が出現するから注意するんじゃ。

  ----村長の注意書きより


 アルトは命からがらホーリーアミュレットの効果範囲まで逃げてきた。

「ハァ、ハァ、おっさんに感謝かな。"逃走"の、才能が無かったら、ハァ、やばかった。」


 ーーーしばらくして

「さすがに森に帰ったかな?」

 アルトは気を取り直して首都へと再度出発した。


「またここまで来たのはいいものの、もう出ないよな?時々だし。」

 と、その時、街道沿いの森から一匹のモンスターが‼︎

  ガサガサガサッ


   ゴブリン が あらわれた!


「よかった。一瞬不安だったけど、ゴブリンなら大丈夫だ。・・・大丈夫だよね?」

 ゴブリンは手に持った棍棒で殴りかかってきた。

「ゲギャギャーッ!」

「おぉっと。はっ、甘いな。おっさんの拳の方が早いぜ!・・・あれ?おっさん強くね?」

 アルトはゴブリンの攻撃をヒラリと避けると、腰に帯びた剣を抜き、構えた。剣がキラリと光り、ゴブリンは警戒している。

「初戦闘だな。」

 先程のことは忘れるようだ。

「落ち着いて、確実に、一撃で仕留めるのが良いらしいからな。首を狙っていくのがいいかな。」

 アルトは深呼吸すると、一気にゴブリンの懐に飛び込んだ。

「ギギャッギャギャ⁉︎」

 ゴブリンは突然の行動に反応できず、そのまま首を切られた。アルトの初勝利である。

  タラリラリーン♪

 アルトの脳内に効果音が鳴り、才能の書がボムッと目の前に現れた。

「ん?なんだ?・・・あぁ、レベルアップか。レベルアップ、、、レベル、アップ?・・・おおっ、やったーーっ!」

 アルトはLv.2になった!

「レベルアップかぁ。どれどれ?」


名前:アルト

性別:男

年齢:14⇒15

Lv.1⇒2

筋力:30⇒36

体力:28⇒38

耐久:12⇒15

敏捷:32⇒43

魔力:7⇒8


HP:120/120⇒150/150

MP:70/70⇒80/80


「体力と敏捷が伸びてるな。オークから逃げたのもステータスになったからかな?耐久と魔力はほとんど増えてないよなぁ。」

 ステータスを上げるには、主に2つの方法がある。1つは筋トレや走り込みをしていれば筋力や体力、敏捷が勝手に伸びるし、魔法を使えば魔力が上がる。そして2つ目がレベルアップのときに上がるものだ。レベルアップ時、どれだけステータスが上がるかには、レベルアップまでのモンスターとの戦闘に関係しており、Lv.1からLv.2になるまで、モンスターとどのような戦闘をしたかが関係している。ちなみに、レベルアップすると、少なくとも1はステータスが上がる。

「さてと、急がないと野宿することになるな。宿もとらないといけないし。返り血も流さないと。」

 初勝利を収めたアルトは、ゴブリンの死骸を森の方へ投げ捨て、意気揚々と隣街への道を進んだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ