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才能の書〜溢れる才能と林檎〜  作者: slime
首都への旅
10/19

到着一歩手前

 ノエルを仲間に加えたアルト一行は、首都を目指して歩き始めた。

「なぁ、ノエル。おばあちゃんの魔法がどうこうとか言ってたが、使えるのか?」

「使えるよ?丁度良いし、私の才能の書も見せるね。」


名前:ノエル

性別:女

年齢:15

Lv.4

筋力:25

体力:23

耐久:16

敏捷:57

魔力:89


HP:160/160

MP:890/890


才能

1.暗記 Lv.6

2.勉学 Lv.5

3.水魔法 Lv.4

4.火魔法 Lv.2

5.予想 Lv.3

6.土魔法 Lv.3

7.光魔法 Lv.2

8.魔力操作 Lv.3

9.占い Lv.1

10.杖術 Lv.1


「そんなバカなっ!」

 まるで居ないと思っていた親に家で熱唱しているところを見られたかのような絶望に染まった顔でアルトは叫んだ。・・・あぁ、黒歴史…。


「ど、どうしたの?アルト。」

「レベルが、4だと?」

「え?学校に通ってたら普通じゃない?」

「ガッコウ?なんだそれ。マールィ、知ってるか?」

「当然よ。あれでしょ。鳥のやつでしょ。」

 それはカッコウ。漢字なら郭公。

「いや、全然違うよ?えっと、本当に知らないの?同年代の子供が集まって勉強したり遊んだりするところなんだけど。」

「そもそも同年代の子供がいなかった。」

「私も。」

「・・・えぇ。…まぁ、とにかく。学校で安全が確保された状況でレべル上げの授業があって、そこで4まで上げた。」

「なら、ノエルが俺たちにその授業をしてくれよ。」

「おぉ、それは良いわね。ノエル、お願い。」

「え、」

「そうだ。アルト、魔法の先生も頼んだら?」

「そうだな、ノエル。魔法、教えてくれ。」

「えっと、その、」

「頼むよ、ノエル。先生になってくれるなら、食後のリンゴを一切れ授業料として払うからさ。」

「そうね。私も払うわ。」

「えぇ、、表情は真剣なのに…リンゴ?」

「リンゴ一切れじゃ不満か?しかし、これ以上はだな…」

「いや、そうじゃなくて、リンゴ一切れでなんでそんなに真剣で苦しそうな表情になるのかわからないんだけど。」

 おぉ、ついに常識的な意見が。

「何を言っているの?リンゴ以上に真剣になれる話題なんて他にある?」

「えっ?」

「そうだぞノエル。リンゴは素晴らしい果物なんだ。我々リンゴニストにとって、神にも等しき存在なんだぞ?」

 その神にも等しき存在を毎日ムシャムシャ食べるのは良いのだろうか?あと、神に謝れ。

「か、神って…それにリンゴニストって何なの?」

「お、お前っ!リンゴニストじゃなかったのかっ?」

「そんなっ!信じられないっ!」

 リンゴニストは一般名詞なのだろうか。

「その、リンゴニスト?の方がすくないよっ!」

 そうだ。もっと言ってやれ。

「なら、そんな世界を変えてみせるっ!」

「そうよ!私達が悪いんじゃない。」

「「世間が悪いっ!」」

「え、、えぇー。あー、えと、うん。そうだね。私が悪かった。」

 あぁ、無理が通れば道理がひっこむ・・・

「リンゴはいらないから、授業くらいなら私で良ければいつでもするよ?」

「本当か?しかし、何も返さないのは悪いな。」

「そうだっ!授業をしてもらう代わりに私達はリンゴの授業をしてあげるのはどう?」

「おぉ、それは名案だn「別に良いよ。ほら、見返りなんて求めないのが仲間でしょ?」・・・そうだな。じゃあ、頼むわ。先生。」

「えぇ、任せてっ。」


 ストラーナはヴァリーキの隣とはいえ、少し距離がある。そのため、道中に野宿のための広場がある。そこを拠点とし、三人はレベル上げをすることにした。




 数日後。

「保存食もほとんど無くなったし、そろそろ出発するか。」

「そうね。私達のレベルも大分上がったし。」

「でも、まさかオークの肉があんなに不味いなんてね。豚なのに。」


 数日間、三人はゴブリンやスライム、時には三人ががりでオークを倒し、レベルを大きく上昇させていた。その際、オークは豚っぽいからいけるんじゃね?という空気になり、焼いて食べたところ、ゴリっとした気持ち悪い食感と生臭い肉汁、最悪の後味というある意味奇跡的な不味さだったのだ。

「まぁ、それも旅の醍醐味だな。」

「ものは言いよう、だね。」

「それじゃあ、ヴァリーキに向けて、出発ーっ!」

「なんでお前が言ってんだよ…」


 強くなった三人はついに最初の旅の目的地、ヴァリーキに向け、最後の道を進み始めた。


----------------------ーー

アルト

Lv.2⇒5

筋力:36⇒71

体力:38⇒75

耐久:15⇒23

敏捷:43⇒86

魔力:7⇒29


HP:150/150⇒230/230

MP:70/70⇒290/290


才能

9.火魔法 Lv.1⇒2

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜マールィ

Lv.1⇒5

筋力:13⇒28

体力:17⇒36

耐久:10⇒15

敏捷:28⇒79

魔力:19⇒97


HP:100/100⇒150/150

MP:190/190⇒970/970


才能

5.魔力操作 Lv.2⇒3

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ノエル

Lv.4⇒5

筋力:25⇒34

体力:23⇒31

耐久:16⇒18

敏捷:57⇒69

魔力:89⇒99


HP:160/160⇒180/180

MP:890/890⇒990/990

首都への旅編、終了です。

次から新章に突入します。

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