雷狼との出会い
王都学園に向けて、僕は鍛錬をしていたところに大きな足跡とこれって血?が流れ垂れているところを発見した。垂れている血が点々となっていた。その先には、ある狼がいた。雷狼だった。雷狼は僕を見て威嚇したそして、声を上げてこう言った。
「小さき者よ、我に近寄るな。我の範囲内に入ったら直ぐに噛み砕くぞ」
噛み砕く?だったら野菜は食べれるんだ。
「じゃあ、質問するけど何が好きなの?好物は?」
「答える義務はない。さっさとこの場から去れ!」
だったら、僕は立ち上がって雷狼の側に行った。
「診察」
あれ、これって『雷結晶病』?
※雷結晶病・・・雷系統の大型獣や龍が時々、腹の中で溜まった電気が固まって結晶化した。それの結晶角が尖って出血した。
※結晶角が大きくなるについて、雷が腹の中に溜まって其れを吸収して結晶の角が大きくなった。
この処方薬はこの間作った。『完治飴』を使うしかないけど最強の苦しみを味わうことになるが我慢してね。
「雷狼さん、この飴食べてください。」
飴か・・・甘いもの好きな俺にはいいプレゼントだな。
「貰うな。ではいただきます。・・・⁉」
「苦い・・・おい、お前。」
「黙秘します。」
黙るって言う事は後から聞こうかな。黙ると言う事に何で飴が苦くなるんだ!っていうかマジで苦いしまだ溶けていない。
「苦いですよね・・・雷狼さん」
「あ、当たり前だ!苦い!」
「でも、傷が治癒していますよ。」
治癒だと?何だと!力がみなぎらないと言う事は腹が減っていると言う事か!
「さぁ、召し上がってください。雷牛のスペアリブ BIGサイズ・雷魚の刺身
雷魚と薬草の雷癒粥、ご用意しました。」
小僧、俺のために作ってくれたのか?ならば吾輩も何かしらのお礼をしなくてはいけないな、さてどうしたものか。
この森林にも飽きたし、この小僧と旅に出るのもいいかもしれないな。
「さて、腹も膨れた。まず礼を言うぞ、ありがとう。」
「いいえ、ただ僕は雷狼さんを治しただけなので。」
「我の願いを聞いてくれるだろうか?我と契約してほしい。」
僕は驚いた、こんなにもあっさりと『契約』と言う言葉が出てくるんだなと思いました。
「僕は君に名を付ける。『ライト』と言う名を!」
「今日から君は『ライト』だよ。よろしく。」
こうしてライトと契約して良かった。
「ちなみにお主の名は何だ?」
言ってなかった。
「雷帝国第四皇子、シャルと申します。ライト。」
お、皇子だと!黙秘したかった理由はこれかー。