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ラスティ・メモリーズ  作者: サニー
7/10

オルダーの報告


第5機ウィンビルド王国のNo.11にて


オルダーは主の書斎にいた。

オルダーは背が低い男で、常に被っているフードとマントにより更に影の薄い雰囲気を醸し出していた。

そのフードから覗く切れ長の目は、鋭い眼光を放っていた。


長椅子に座っている主が言った。


「……アイツがしんだ?」

「はい。今朝方連絡が届きました」

「…………そうか」


老人の主は長いため息をついた。


「もう気づかれたか。……ナツメはどのように殺されたのだ?」

「彼女の自宅で。……おそらく記者は【事故】と報じるでしょう」

「なぜだ」

「彼女の自宅で、ランサーがアイザンの痕跡を見つけました」

「暗殺用にアイザンを改造したんだな。手の込んだことをする……」


黙り込む主を、オルダーは指示を仰ぐようにみつめる。


「……アイツには悪いことをした。だが、ここで止まることは許されん」

「ええ。分かっております」

「取り敢えずは【鍵】のことだけを追え。おそらく【鍵】は、彼の元に……」

「御意」



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