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8. 白キノコの加工

 夕方ちょっと前。村長宅に無事帰ってくることができた。

 また私が代表して村長と話をする。


「キノコ、40個になっちゃいました」

「なに、構わんよ。20個分だけ提供してくだされ。残りは自分たちで使うと良いのじゃ」

「白キノコは何に加工するんですか?」

「これは、5級MPポーションじゃな。5個で1つのポーションになる。そしてスープにすると美味しいぞ。しっかり火を通さないと毒があるので注意じゃ」

「手伝わせてください」


 20個で4つ作れるので、まず村長が手本を見せてくれる。

 まず、キノコ5個を水に入れる。その水を沸騰するまで温度を上げて、そのまま10分程度茹でる。

 そうすると水が紫色になってくるので、瓶に入れたら完成だ。


「ちなみに、生か乾燥キノコを水に入れて1日置いて、毒ポーションになるぞ」

「それは、どうやって使うんですか?」

「飲んだらダメージがあるのじゃ。飲まなきゃ大丈夫じゃ。敵も同じ」

「使い道が思いつきませんね」

「まったくじゃ」


 まず私がやってみて、クルミ、サクラちゃんと順番に作った。


 ●5級MPポーション

  白キノコで作ったMPポーション。味はシイタケのダシ味に似ている。

  種別:ポーション、飲み物

  レア度:1  ランク:2

  MP回復:1分で50上昇

  満腹度(水分):4上昇


 私はポーションを作る途中で、気になったことを言う。


「あの、食べておいしいなら、料理でもMP回復しませんか?」

「その通りじゃ。お主にはポーションは基礎だから教えたのじゃ、料理にしてみるかい?」

「はい!」

「料理はばあさんが専門でな、わしは良く知らんわい。できるなら自分でしてみるのじゃ」

「分かりました」


 代表で私が作ることになった。

 リアルで料理スキルがあるのはこの中で私だけだ。

 材料がないのと、スキルを伸ばすには誰か1人が3人分作った方が、伸びがいいということに気が付いたのだ。スキルごとの分業制にしようということになった。


 佃煮みたいなものをイメージしている。ここにある食材だけで作る必要がある。

 私はまず、少量の水と拝借した醤油、砂糖、そして白キノコを入れて煮る。

 鍋にこびりつかないように、気を付けながら、キノコを煮詰めた。


 無事、佃煮もどきのような物が完成した。


 ●白キノコの佃煮

  醤油味のキノコの佃煮。あまりしょっぱくないように工夫されている。ある程度保存がきく。

  種別:食べ物

  レア度:2  ランク:2

  MP回復:3分後、1分で50上昇

  満腹度:10上昇


 冷めてきたら、村長提供の、葉っぱのお皿に包んでしまう。

 レア度が2になっている。オリジナルだからかな。

 20個のキノコから佃煮が5個できた。ポーションより個数が1個多いのがうれしい。


「うむ。3分後というのが曲者じゃな。ポーションと違い、すぐには回復しないのじゃな」

「そうですね。でも効果は同じみたいです」


 さっそく1つを4人で分けて食べてみる。


「ミケさん、美味しくできています」

「うん、ミケ。よくやった。わはー」


 サクラちゃんとクルミにも好評のようだ。

 続いて囲炉裏を借りて、ウサギ肉20個を干肉にする。

 無事全部完成し、20x3で干肉が60個できた。ランクはまだ2だ。

 スキルを確認してみると「料理:Lv3」になっていた。


「そういえばじゃ、ウサギ肉は解体して手に入れた方がいいぞ。ランクが上がるわい」

「解体するにはどうすればいいのでしょう?」


 いつもアイテム取得係のサクラちゃんが質問した。


「まず、ナイフか包丁のような解体用装備が必要じゃ。そうすれば解体できるようになる」

「ありがとうございます。さっそく購入してみます」

「なに、わしの古いのを上げよう」


 ●ナイフ(村長用)

  村長のお下がりの普通のナイフだ。武器にもなる。意外といい品だ。

  種別:武器(ナイフ)、解体道具

  レア度:1  ランク:4

  攻撃力:8

  耐久:60/100


 ちなみに、初心者の槍は攻撃力:10、私の初心者の杖は魔攻力:10となっている。


「ありがとうございます。村長様」

「研げば、まだまだ使えるじゃろう、どれやってみるかい?」

「はい、やらせてください」

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― 新着の感想 ―
[一言] 村長、親切(*^_^*)
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