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私たちだけ24時間オンライン生産生活  作者: 滝川 海老郎


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43. お買い物

 18日目。今日は買い物に行こうと思う。

 というのも私たちは今の所、着たきり雀なのだ。

 下着もデフォルトの白いやつで、その上に初心者のローブとか鎧とかを装備している。

 サクラちゃんなんかは鎧のまま農作業に釣りに採掘をしているので、動きにくいんじゃないかとも思う。

 鎧といっても、まだ革の鎧だからそこまで悪いわけじゃないけど、普段着は欲しい。


 というわけで人が沢山押しかけてくる前の今日の内に、買いに行こうと思う。


 この町では大通りは東西南北を十字に貫く道とそれに交差する環状になってる道がある。

 とりあえずぶらぶら歩いて、女性向け服を売っている店を探す。


 いく分か歩いたら、それらしい店を発見する。

 さっそく中に入ってみる。

 棚があって、スカートにズボンにシャツにブラウスなどが置いてあった。

 色はカーキー色とか白とか地味系が多いみたいだ。

 世界観を反映してかショッキングピンクとか蛍光の水色とかはないみたい。


 農作業とかをする用に薄茶のブラウスに、濃い茶色のズボンを合わせてみる。

 生地の種類もいくつかあるようで、私のは綿素材のを選択した。


 露店で売り子をしたり、街を探索する用に白いワンピースを買う。

 腰の後ろに大きなリボンがついていて、簡単なフリル付きの可愛いファンタジックなやつだ。


 つけ耳カチューシャとか、付け尻尾、あとどう見ても首輪みたいなチョーカーとかも売っていた。

 女性向けの小物もあって、補正付き指輪とか腕輪などもあるけれど、それらはどれも値段が高い。


「ミケは猫だから、この猫鈴付きチョーカーにしようよ」

「どうしようかな」


 クルミが持ってきたのは、金色の2cmぐらいの鈴がついた黒く染めてある布のチョーカーだった。

 鈴が付いている部分の根元の部分にも折り返しがついてて、リボン風になっていて、緑色の多角形の宝石が付いている。

 首の後ろでちょうちょう結びにして装備するタイプだった。


 ●猫鈴チョーカー(黒)

  猫鈴付きの綿のチョーカー。魔力宝石付き。鈴はダミーで音はならない。

  レア度:2  ランク:3

  種別:装備(首輪)

  魔攻力:3

  防御力:3

  魔防力:5

  回復力:5

  耐久:30/30


「んー。補正もかなり魔法使い向けでいい感じだし、これでいこう」

「ぐぬぬ。確かに良補正だね。どう、にあう?」


 私は首に当てて見せてみる。


「可愛いですわ。とっても似合っていますわ」

「おー。ばっちりじゃん」


 値段を確認しないとね。値札を見る。7,000セシルだ。

 服ズボンワンピースは2,500、3,000、4,000セシルなのでチョーカーの方が高い。


「それなりのお値段だけど? いいの?」

「んー。猫に鈴着けておけば安心じゃん。お金はまだ余裕あるでしょ」


 合計37,500セシルの支払い、残りは8万7千セシル位になる。


 作業着は3人とも似たようなものを選んだ。

 お出かけ用は、クルミはレモンイエローのでサクラちゃんは紺色の物だった。

 クルミのは結構短いスカートのワンピースで、サクラちゃんのはツーピースのスカートになっている。


 下着の替えも購入しておいた。これは必要性からいえば不必要で、単に気分の問題だけど、やっぱりほしいよね。

 汗はかかないし、ホコリで汚れたりもしないみたい。

 むろんNPCも含めて、普段は洗濯はしない。

 もちろん他人に見せる事情がある人なら別だけど、私たちは今の所特にない。

 下着にお金を掛ける人もいるけれど、今回は安いのを選んでおいた。


 耐久力というがあるんだけど、公式の説明によればこれが0になっても、装備アイテムとしての補正がほぼ発揮されなくなるだけで、消え去ったりはしない。

 だから戦闘中に鎧がダメになって、下着姿や裸をさらすということはない。

 その辺は安心システムになっているみたい。

 武器も消えちゃったりしないけれど、刃物なら切れなくなるのか、折れるのかは分からない。

 まだ、そこまで使い込んだ人はいないみたいだし。


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